研究課題/領域番号 |
13780222
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
河口 信夫 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (10273286)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | アドホックネットワーク / ネットワークプロトコル / 無線ネットワーク / モバイルエージェント / 移動ソフトウェア / モバイルコンピューティング / ユビキタスコンピューティング / 無線LAN / 通信シミュレーション / 通信プロトコル / ルーティングアルゴリズム / Bluetooth / モバイルネットワーク |
研究概要 |
本研究は、様々な通信デバイスを用い、効率の良い通信を手軽にアドホックな状況で行えるハイブリッドアドホックネットワークの構築、およびその応用・利用に関する研究の実施を目的としておこなわれた。近接通信として代表的な赤外線通信は、指向性や効通信範囲が限られているため、その利用においては、情報機器を直接近接させる必要がある。これに対し、無線通信は指向性や通信範囲の制限が少なく、1対多通信であるが、バーストエラー等の問題や隠れ端末等の問題が存在する。本研究では、これらの通信デバイスの特徴を生かし、コストや効率を検討したアドホックネットワークの構築手法を確立した。また、移動先での人と計算機、人と人のコミュニケーションを、アドホックネットワークを用いて支援する手法について研究した。特に、移動ソフトウェアを利用したハイブリッドアドホックネットワーク構築プロトコル及び複数の通信デバイスをハイブリッドに活用するための利用手法を開発した。本手法では、各通信デバイス毎に設定されたコスト、速度に関してユーザのポリシを用い、自動的に最適な通信デバイスを利用することができる。様々な通信デバイスにおいては、コスト、速度等は、単純に比較することは難しい。そこで、ポリシベクタと呼ばれる個人のポリシを表すベクタを導入し、その内積を比較することによって、適切なデバイスの選択を行う。 また、本年度においては、個人が持ち運ぶデバイス(PDA等)を活用し、パブリックディスプレイ上で表示されているマルチメディアコンテンツに対しメタデータのアノテーションをアドホック環境で実現するシステムの開発を行った。この手法によって、アドホックワイヤレス環境で取得したメタデータを、自宅などのブロードバンド環境を利用してハイブリッドに活用することができる。さらに、20名の被験者によるメタデータ付与実験を、行い、本メタデータ付与・分析・利用手法が有効であることを確認した。
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