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動作レベルおよびレジスタ転送レベルのハードウェア記述に対する形式的検証手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13780233
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関大阪大学

研究代表者

濱口 清治  大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (80238055)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード形式的設計検証 / 第一階述語論理 / 二分決定グラフ / HW / SW協調検証 / 高位設計検証 / 記号シミュレーション / 協調設計
研究概要

本研究課題では,動作レベルの記述を扱うことができるフォーマル検証技術の確立を目指している.この背景には,今後,設計生産性向上のため,動作レベルからの設計および自動合成が広く利用されるようになるであろうという予測がある.
具体的な研究テーマとして,記号シミュレーションを利用した,動作レベル/レジスタ転送レベルの検証手法に関して,次の点を目標とした.特にCプログラムで数百行相当,レジスタ転送レベルでの実行ステップ数が数万サイクルの設計を目標とした.
1.記号シミュレーションに基づく等価性判定アルゴリズムの省メモリ化/高速化.
2.プロパティ・チェック手法の開発.
3.第1階述語論理の部分クラスに対する恒真性判定アルゴリズムの高速化.
平成13年度は,3.のアルゴリズムの作成およびそれに基づく1.のアルゴリズムを実装して評価を行った.3.のアルゴリズムに対して「記号関数表」,1.のアルゴリズムに対して「強制同期」と名付けたヒューリスティクを用いることにより,研究開始前に作成していたプロトタイプに比べ,高速化と省メモリ化に成功した.具体的には,1GBのメモリを要し,24分かかった例題(DSPの設計例)を,386MBのメモリで4分で検証することができるようになった他,制御構造に2重ループを含むような例題(レジスタ転送レベルの実行サイクル数が37500サイクル)についても,検証が可能となった(検証時間は8時間20分).プロトタイプのシミュレータでは,必要記憶容量が大きすぎ,この例題を扱うことはできなかった.2.のプロパティチェックアルゴリズムについては,上記の記号シミュレータをベースにして,ユーザが与えた有限サイクル数分について,プロパティチェックを行うアルゴリズムを開発した.また,これを実装して,簡単な例題への適用を試みた.
当初の計画通り,第一階述語論理の部分クラスに対する記号シミュレーションを,より大きな設計例へ適用できるようになりつつある.しかしながら,この部分クラスの論理のセマンティクスでは,本来等価となるべき例でも等価にならない場合がある.現在,この問題に対する解決策の1つとして,限定的な等式制約のもとでの等価性判定について検討を進めている.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kiyoharu Hamaguchi: "Symbolic Simulation Heuristic for High-Level Design Descriptions with Uninterpreted Functions"IEEE International High-Level Design Validation and Test. Vol.6. 25-30 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoharu Hamaguchi: "Verifying Signal-Transition Consistency of High-Level Designs Based on Symbolic Simulation"IEICE Trans on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences. Vol.E85-D no.10. 1587-1594 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoharu Hamaguchi: "Symbolic Simulation Techniques for High-Level Design Descriptions with Uninterpreted Functions"IEEE International High Level Design Validation and Test Workshop 2001. 25-30 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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