研究課題/領域番号 |
13780253
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
檜垣 博章 (桧垣 博章) 東京電機大学, 理工学部, 助教授 (70287431)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ネットワーク / フォールトトレランス / チェックポイント / マルチメディア / モバイルコンピューティング / 一貫性 / リカバリ |
研究概要 |
チェックポイントリカバリ技術を用いた耐故障ネットワーク構築技法について、モバイルネットワークとマルチメディアネットワークを対象として、以下の研究成果をあげた。 (1)モバイルネットワークのうち、基地局が存在するネットワーク(インフラストラクチャネットワークを対象とした複合チェックポイントプロトコルについて、無線通信路の信頼性が低い(メッセージ紛失率が高い)状況にも適用可能なプロトコルを設計した。基地局がリカバリに必要なメッセージログを作成するために、無線通信セルで送受されたメッセージのすべてを受信する必要があり、紛失したメッセージは再送を要求しなければならない。この再送に要する制御メッセージを削減し、かつ、リカバリに必要なすべてのメッセージを受信することが可能なプロトコルを設計した。また、基地局が存在せず、モバイルコンピュータのみから構成されるネットワーク(アドホックネットワーク)を対象としたチェックポイントプロトコルを設計した。ここでは、無線通信コストが大きい点に注目し、同期に要するオーバヘッドを削減するために、チェックポイントの一貫性を損なう可能性のあるメッセージを転送途中で検出することを実現している。 (2)マルチメディアネットワークを対象としたチェックポイントの一貫性を判断する指標とそれに基づくプロトコルを設計した。昨年度までに、マルチメディアネットワークにおいては、チェックポイントの一貫性の評価を一貫性の有無ではなく、一貫性の高低で与えることを提案していた。通信でやりとりされるマルチメディアデータを送受信するコンピュータがどのように扱うかによって、この指標を与え方が異なることに注目し、送受信イベントをバルク型とストリーム型とに分ける新しい一貫性評価技術およびそれに基づいたチェックポイントプロトコルを設計した。
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