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感想戦機能を用いた学習支援システム

研究課題

研究課題/領域番号 13780272
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関電気通信大学

研究代表者

伊藤 毅志  電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (40262373)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードゲーム / 学習支援 / 問題解決 / 認知科学 / 記憶 / 学習 / 将棋 / 自己説明フィードバック / 発話プロトコル
研究概要

将棋を題材にして、人間のエキスパートの学習過程について研究してきた。学習支援の形として、将棋の感想戦に注目した。感想戦とは、対局が終了した後、対局者同士が一局の将棋を振り返りて、反省点を述べ合う一種の協調学習過程である。
研究では、様々な棋力の被験者を用意して、実際に感想戦を行って貰い、その過程をビデオで録画して、どのような学習が行われているのか分析した。また、エキスパートの高い問題解決能力のメカニズムを調べるためにトッププロ棋士の認知的過程をアイカメラや発話プロトコル分析を用いて考察する研究を進めてきた。その成果は、論文や研究会報告・海外の国際会議発表を通して、報告してきた。
その結果、感想戦では、一局の対局を直感的な言葉で表現する能力と、その対局中でどこが悪かったのかを反省し教訓帰納として反芻する過程が重要であることが明らかになってきた。
そこで、まず始めに、一局の対局を言葉で説明するためのコンピュータシステムの構築を目指した。将棋の棋譜データをもとに、一局の将棋について将棋用語を用いて表現することが可能なシステムの構築を行い、研究会報告などでその成果を報告した。そして、さらにそのシステムを用い、学習者に対局を行わせた後、一局の将棋を振り返らせて、反芻させる機能を持たせた学習支援システムの構築を目指している。
14年度の終了が近づいているが、現在、そのシステムの構築に一通りの目処が立ったところで、これから、具体的に被験者を用いて、このシステムを使わせて、学習支援システムとしての有効性の検証に入っていく予定である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 伊藤毅志, 松原仁, ライエル・グリンベルゲン: "将棋の認知科学的研究(1)-記憶実験からの考察-"情報処理学会論文誌. Vol.43, No.10. 2998-3011 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi Ito, Hitosbi Matsubara, Reijer Grimbergen: "The Use of Memory and Causal Chunking in the Game of Shogi"ICCS2001. 134-140 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤毅志他: "棋力の違いによる将棋プレーヤの認知過程の比較"日本認知科学会第18回大会論文集. 154-155 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤毅志: "将棋の感想戦に見られる探索の変化過程〜negative searchからpositive searchへ〜"情報処理学会ゲーム情報学研究会. 5-7. 47-54 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi Ito, et al.: "The Use of Memory and Causal Chunking in the Game of Shogi"ICCS2001. 154-155 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤毅志他: "空間的チャンクから因果的チャンクへ"Game Programing Workshop 2001. 132-139 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤毅志他: "将棋プレーヤーの棋力の違いによる読みの広さと深さ"情報処理学会ゲーム情報学研究会. (予定). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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