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パフォーミング・アートにおける演技者の身振りによる情報伝達と同期に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13780311
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関仙台電波工業高等専門学校

研究代表者

安藤 敏彦  仙台電波工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (00212671)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード身振りの同期 / 共同注意 / パフォーミング・アート / 非言語的コミュニケーション / 運動解析システム / アフォーダンス / 身振り / 情報伝達 / 同期 / テンポ / ジェスチャ
研究概要

本研究は、人のコミュニケーションにおいて身振りや会話のテンポが等しくなる場合があることに注目し,日常よりも集中を要するダンス・演劇などパフォーミング・アートにおける演技者の間のコミュニケーションを調べることで,身振りの同期や共同注意のメカニズムを明らかにし、意思疎通における快さや、意味の共有、空間把握の底にある原理を解明することを目的とする.
この研究では,演劇の練習で行われる2人用のシアターゲームを、俳優と未経験者に行ってもらい,その時の身体の各部の動きを運動解析システムで解析し比較した.このゲームは1本の棒を指だけで2人が支え合いながら,棒を落とさないで即興的に演技を続けるものである。未経験者は棒を目で追いかけるため、棒を落としてゲーム自体が成り立たない場合が多かったが,俳優では、視覚だけでなく,相手の意思を圧迫感など触覚,筋感覚として受け取るという内観を持って行っていることが分かった。っまり、このようなコミュニケーションでは、相手の筋の緊張などを「空気の固まりを押す」などの具体的なイメージに結びつけ、それに関連する感覚を総動員して精妙な動きの同期が生ずるようである.棒を使わない場合、最初は目で見ることが多かったが、馴れてくると視線を相手の指先に向けることが少なくなり,それとともに演技者の身振りに同期が見られるようになった.
これらの実験を観察した結果、予想されるのは、非言語コミュニケーションでは記号づけられた身振りを授受するだけではなく、共有する空間に触覚的、筋感覚的なものを想起させるものを互いが作り出しているのではないかということである。これはGibsonのアフォーダンスであるとも考えられる.それが、パントマイムのように何もない物がさも見えるように感じさせ、さらには言葉の意味の共有を成り立たせているように思える.今後は生体信号を合わせて調べる予定である.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木 真也: "パフォーミング・アートにおける演技者の身振りによるコミュニケーション"情報処理学会東北支部研究会予稿集. B-15 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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