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拡散・火災・爆発災害を考慮した化学プラントのリスク評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13780362
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会システム工学
研究機関大阪大学

研究代表者

倉敷 哲生  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30294028)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードリスク評価 / 化学プラント / 災害 / シミュレーション / イベントツリー解析 / 信頼性 / 火災 / モンテカルロ法
研究概要

昨年度までに,化学プラント内の貯槽の形状や容量,配置等に関するデータを整理し,既存のプラントのリスク評価を遂行する際の基礎データを蓄積した.さらに,風速等の気象条件により火災のふく射熱が増大する効果を考慮し,モンテカルロ法を用いて風の影響ならびに障害物遮蔽の影響を考慮したふく射熱評価手法を構築した.これらの成果に基づき,化学プラントのタンク内容物の流出・拡散から爆発・火災発生ならびに,その災害の連鎖拡大(ドミノ効果)の危険性を考慮したシミュレーションを基に,災害がプラント内及び周囲の施設に与える影響について,時刻歴かつ定量的に把握するリスク評価システムの構築を行った.具体的には,災害の初期事象から災害が拡大していく過程についてイベントツリー解析を用いて整理し,各ツリーにおける発生確率ならびにシミュレーションから得られる影響範囲を用いて,リスクの空間的・時間的推移の把握を可能とした.特に,我が国で広く用いられている高圧ガス保安協会の防災指針では,多頻度・小影響であるタンク配管部等からの微小流出の場合と,小頻度・多影響であるタンク全内容物が漏洩した場合の大破流出の2種類しか考慮していない.これに対し,両者の中間的な災害形態である小破流出の場合では多頻度かつ多影響となる恐れがある.そこで,この小破流出をも考慮し,プラント内設備機器および周辺区域に及ぼすリスクの評価への展開も図った.本手法により,最悪となる災害進展シナリオの抽出や,危険回避の手段選択が可能となり,新規プラントの設計などの安全性・信頼性評価に貢献できるものと考える.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 倉敷哲生, 座古 勝: "シミュレーションで解る世界"産学交流会ソシオ大阪(2003年2月7日,大阪商工会議所). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 倉敷哲生, 座古 勝: "タンク火災を考慮した化学プラントの災害シミュレーション"生産と技術. 第53巻・第4号. 38-40 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 倉敷哲生, 座古 勝, 青山晃久: "化学プラントの火災時の危険性評価手法に関する研究"日本材料学会第18回材料・構造信頼性シンポジウム講演論文集. 26-31 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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