研究課題/領域番号 |
13780402
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
エネルギー学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山村 朝雄 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (20281983)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ウラン・レッドクスフロー電池 / 高エネルギー効率 / 高速の電極反応 / テトラケトン配位子 / ウラン錯体 / ウラン・レドックスフロー電池 / バナジウム / 赤外分光電気化学 |
研究概要 |
ウラン・レドックスフロー電池とは、ウランが二組の可逆の酸化還元対を持つことに着目して我々が提案した、自然エネルギーの出力平滑化のための電力貯蔵用電池である。ウランのIII価からVI価の4つの酸化状態が安定であるためには非プロトン性溶媒を用いる必要があり、高いエネルギー効率のためには高い溶解度と高速で可逆の電極反応が必要である。この条件を満たす優れたウラン電池活物質の創製のためには、ウランのIII価からVI価の4つの酸化状態での錯形成を安定化する必要がある。 以上の目的で設計・合成した二種類のテトラケトン配位子は、いずれも1:1あるいは2:1の比率でウランのVI価およびIV価のイオンとの安定な錯体を調製することができた。元素分析の結果によれば、テトラケトン配位子をH_2L、溶媒和分子をSと書けば、ウランVI価錯体はUO_2L.S、ウランIV価錯体はUL_2.Sとの構造と同定できた、これらの錯体のジメチルホルムアミド(DMF)およびジメチルスルホキシド(DMSO)の溶液中での炭素電極上での電極反応をサイクリックボルタンメトリーにより検討したところ、テトラケトン錯体では正極反応(VI価/V価)および負極反応(IV価/III価)のいずれの酸化還元反応も配位子の解離・会合のない可逆なものとなることが判明した。このような検討の結果、両極にDMSO/DMF=50/50(v/v)の溶媒を用い、正極にUO2L.れば、同一の溶媒・配位子を用いた電池が実現可能であることも明らかとなった。 このように、テトラケトン錯体はウラン電池の優れた活物質と期待できることが判明し、またこのような手法はすぐれた電池活物質の創製のひとつの手段となりうることを示すことができた。
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