• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

小胞輸送におけるタンパク質選別の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 13780513
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関特殊法人理化学研究所

研究代表者

佐藤 健  理化学研究所, 生体膜研究室, 研究員 (00303602)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード小胞輸送 / 小胞体 / ゴルジ体 / レクチン / 糖タンパク質 / 出芽酵母 / ER / 細胞内局在
研究概要

小胞体-ゴルジ体間の小胞輸送において、積み荷タンパク質が輸送小胞内に取り込まれる機構についてはほとんど未知である。本研究では、出芽酵母の小胞体において積み荷タンパク質を特異的に認識するようなレセプターの同定を試み、昨年度までにその候補となるEmp47pおよびEmp46pを同定した。Emp46/47pはレクチンと相同性の高い領域を膜内腔側に持つl型膜タンパク質で、ゴルジ体-小胞体間をリサイクルしている。本年度はEmp46pと小胞体内で相互作用しているタンパク質の同定を試みた。Emp46pを蓄積させた小胞体画分に化学架橋剤を反応させて、Emp46pに架橋されてくるタンパク質を質量分析によつて同定した結果、Emp47pが同定された。可溶化した小胞体画分中のEmp46pを免疫沈降すると、Emp47pが共沈してくることから、Emp46pは小胞体中でEmp47pと複合体を形成していることが示された。この複合体形成には、Emp46pおよびEmp47p中のコイルドコイル領域が重要であることが解った。この複合体形成のEmp46/47pの小胞体からの輸送への影響を調べたところ、Emp47pは単独でも小胞体から輸送されるのに対し、Emp46pはEmp47pと複合体を形成していないとCOPll小胞に取り込まれず、小胞体に蓄積してしまうことが解った。また、分画した小胞体、ゴルジ体、およびCOPll1小胞上でEmp46/47p複合体形成を調べたところ、小胞体およびCOPl1小胞上では複合体が保持されているのに対して、ゴルジ体画分にいてはこの複合体が解離していた。これらの結果から、Emp47pは小胞体においてEmp46pと複合体を形成することによりEmp46pをCOPll小胞に取り込み、ゴルジ体へと輸送して放すという、積み荷タンパク質レセプターとして機能していることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sato, K., Nakano, A.: "Emp47p and its close homologue Emp46p have a tyrosine-containing ER exit signal and function in glycoprotein secretion in Saccharomyces cerevisiae"Mol. Biol. Cell. 13. 2518-2532 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi