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CD9が関わる細胞膜融合機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13780573
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関大阪大学

研究代表者

宮戸 健二  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60324844)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードテトラスパニン / CD9 / 受精 / 膜融合 / 複合体形成 / CD81
研究概要

テトラスパニンは、膜結合型細胞増殖因子や細胞接着分子などの膜蛋白質と複合体を形成し、細胞増殖、分化、創傷治癒、免疫、止血、癌転移などの様々な生命現象に関与していると考えられている膜蛋白質スーパーファミリーである。脊椎動物では、少なくとも21種類、線虫やショウジョウバエではそれ以上の数のテトラスパニンが発見されている。しかし、テトラスパニンは既知のドメイン構造を持たないころから、その生理的機能を推測することは難しく、生体内での役割はほとんど不明であったが、テトラスパニンの一つCD9が受精の膜融合において必須であることを明らかにした。
受精は、生命の始まりとして、多くの生物に共通したメカニズムが存在すると考えられてきた。しかし、哺乳動物では精子と卵子の細胞膜にあるで因子でさえ、ほとんどわかっておらず、解明が遅れている現象の一つである。膜融合は、特に研究が遅れており、分子メカニズムは全くわかっていない。受精を分子レベルで理解することは、避妊や不妊など人類が直面する深刻な問題を解決するためにも急務である。CD9は、細胞接着分子や膜型細胞増殖因子などと細胞膜上で複合体を形成し、細胞接着を介した細胞増殖を制御する膜蛋白質である。卵細胞膜上でも、CD9と結合している因子群が、単独あるいは協同して機能することが予想され、実際に、いくつかの因子を同定し、膜蛋白質だけでなく、細胞内の因子がCD9のC末端に結合することを発見した。更に本研究では、CD9が受精だけでなく、それ以外の膜融合現象にも関わっていることを明らかにすることができた。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Iwamoto R, Yamazaki S, Asakura M, Takashima S, Hasuwa H, Miyado K, et al.: "Heparin-binding EGF-like growth factor and ErbB signaling is essential for heart function"Proc.Natl.Acad.Sci.USA. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Komatsu Y, Shibuya H, Takeda N, Ninomiya-Tsuji J, Yasui T, Miyado K, et al.: "Targeted disruption of the Tab1 gene causes embryonic lethality and defects in cardiovascular and lung morphogenesis"Mech.Dev.. 119(2). 239-249 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Miyado, K., etc: "Requirement of CD9 on the egg plasma membrane for fertilization"Science. 287. 321-324 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 宮戸, etc: "膜4回貫通型蛋白質CD9の新しい機能"蛋白質・核酸・酵素.. 145. 1728-1734 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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