研究課題/領域番号 |
13780601
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
古田 貴寛 京都大学, 医学研究科, 助手 (60314184)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ラット / 線条体 / 無名質 / 大脳皮質 / プレプロタキキニンB / NK3受容体 / 背側線条体 / 腹側線条体 / NK3 / アセチルコリン作動性ニューロン / 免疫二重染色 / シンドビスウイルス / 緑色蛍光蛋白 |
研究概要 |
1、腹側線条体におけるプレプロタキキニンB産生神経細胞についての研究 免疫組織学的研究により、腹側線条体に存在するプレプロタキキニンB産生神経細胞がクラスターを形成したりlateral stripe of the striatumに多数存在するなど、特異的な分布を示すことを明らかにした。その特異的な分布がミューオピオイド受容体の分布とよく一致することが分かった。これはプレプロタキキニンB陽性神経細胞が内在性のエンケファリンに調節を受けることを示す。さらにプレプロエンケファリン、プレプロダイノルフィン等の主要な線条体神経細胞マーカーとプレプロタキキニンBとの共発現率を明らかにした。 2、無名質におけるNK3受容体発現細胞についての研究 無名質に存在するNK3受容体発現神経細胞は抑制性(GABA作動性)の神経細胞であった。一方、無名質で発現することが知られているcholine acetyltransferaseやparvalbuminなどの神経細胞マーカーとNK3受容体の共発現率は低かった。逆行性トレーサーを大脳皮質に注入したところ、トレーサーで標識された神経細胞の中にNK3受容体陽性細胞があった、つまりNK3受容体発現細胞は大脳皮質に投射線維をおくることが示唆された。大脳皮質に投射する神経細胞にNK3受容体のリガンドであるsenktideを適応した時の電気生理学的反応を記録したところ、膜電位は脱分極方向に変化し、それに伴い膜の電気抵抗が減少した。これはNK3受容体の反応が細胞にとって促進性に働くことを示す。以上の結果をまとめると、線条体のプレプロタキキニンB産生神経細胞は無名質にニューロキニンBを放出し、それによって促進的な影響を受けるNK3受容体発現細胞は大脳皮質に投射線維を送り、GABAを放出することによって大脳皮質の神経細胞の活動を調節していると考えることができる。
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