研究課題/領域番号 |
13780637
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山口 瞬 神戸大, 医学(系)研究科(研究院), 助教授 (70304087)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 時計遺伝子 / 体内時計 / 概日リズム / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
生きたままのマウスの脳で遺伝子の発現をリアルタイムに観察することを目的にc-fosプロモーターに短時間半減期型のGFPをつないだトランスジェニックマウスの作成を行ってきた。c-fosプロモーターは本来のc-fosと同様の発現をすることが知られている、約7.8Kbの領域を用いた。GFPは生体内で約2時間の半減期と考えられているものを使用した。マウスの受精卵にマイクロインジェクション法でDNAを注入し、トランスジェニックマウスを作成した。既に、5ライン以上を確立し、それぞれのラインのマウスを用いて解析を行っている。夜間、マウスに光を30分照射し、照射後30分後にマウスの脳を取り出し、視交叉上核でのGFP mRNAの発現をin situ hybridizationにより解析した。その結果、全てのラインで、光照射により、視交叉上核に著明なGFP mRNAの誘導を認めた。さらにそのうちの1ラインについては、蛍光顕微鏡による観察で視交叉上核の神経細胞の細胞体が蛍光を発することを確認した。今後これらのマウスを用いて、視交叉上核に光ファイバーを挿入し、生きたマウスで発光を計測することで、遺伝子発現をリアルタイムに観測する。また、Cry1/Cry2ダブルノックアウトマウス、Clockミュータントマウスなどのリズム異常マウスとかけあわせることで、これらのマウスにおけるc-fos遺伝子の反応性を解析する。
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