研究課題/領域番号 |
13832007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
加藤 誠也 久留米大学, 医学部, 助教授 (60268844)
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研究分担者 |
藤井 輝彦 久留米大学, 医学部, 講師 (50199288)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 血管平滑筋細胞 / β2-カイメリン / プロテインキナーゼC / 形質転換 / 動脈硬化 / プロテインキナーゼ C |
研究概要 |
動脈硬化形成時に血管平滑筋細胞形質転換はkey eventで、病変部の活性化増殖因子は、特異的レセプターを介し形質転換を制御する。チロシンキナーゼ型レセプターはphospholipase Cリン酸化とイノシトール代謝回転亢進を経てdiacylglycerol(DG)を産生するが、従来より内因性DGの唯一の標的は、発癌物質phorbol esterの細胞質内レセプターprotein kinase C(PKC)と考えられていた。近年、低分子量G蛋白であるRacに対するGTPase activating protein(GAP)として同定されたchimaerinが、PKC同様にDGやphorbol esterのTPAに高い親和性を示す事が報告され、平滑筋細胞におけるchimaerin発現と形質変化における意義を検討した。培養血管平滑筋細胞を用い、beta2-chimaerin発現をRT-PCR、Western blotting、免疫蛍光染色で、HA-tagged beta2-chimaerin発現adenovirus vector(Ad-Chim)を用いた過剰発現系で細胞増殖(細胞数計測、BrdU incorporation assay)と遊走能を検討した。培養ヒト平滑筋細胞は、対照ヒト神経膠腫細胞(U251MG)に比し少量ながら内因性beta2-chimaerin mRNA、蛋白を発現していた。Ad-Chim感染群(10-200M0l)は、TPA刺激によるchimaerin分子の凝集と細胞膜への移動を示し、PKC inhibitor(GF109203X)に影響されなかった。対照であるAd-LacZ感染群に比し、血清(10%FCS)、PDGF(10ng/ml)、bFGF(50ng/ml)刺激下の増殖、遊走が抑制された。beta2-cnimaerinシグナリングは血管平滑筋形質転換制御の一因と考えられる。
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