研究課題/領域番号 |
13836006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮本 和久 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (30028849)
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研究分担者 |
永瀬 裕康 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (00252700)
平田 收正 (平田 収正) 大阪大学, 薬学研究科, 助教授 (30199062)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 石油代替燃料 / 炭化水素 / バクテリア / Vibrio furnishsii / 有機性廃棄物 / 廃糖蜜 / Vibrio furnissii / 有機塩素化合物 |
研究概要 |
現在の産業技術体系は化石燃料である石油に基づいて構築されている。石油の主成分である炭化水素を生物的に生産することができれば、現行の産業技術体系をそのまま利用して、化石燃料から生物資源に原料を変更することができ、スムーズに体系の変換が可能である。我々はこれまでの研究で、デンプンや有機酸を炭化水素に変換することができるバクテリアを独自に見出した。そこで本研究では、このバクテリアを同定し、生産される炭化水素の組成を決定した。さらに、本バクテリアを利用して、有機廃棄物から石油代替燃料としての炭化水素を生産する新たな微生物変換技術を開発するための基礎的検討を行った。具体的には、以下の知見を得た。 1.バクテリアの同定 従来の培養条件によるバクテリア同定方法に加えて、16S-rRNAによる方法を用いて同定を行った結果、本バクテリアがVibrio furnissiiであることが明らかとなった。 2.炭化水素組成の決定 本バクテリアが生産する炭化水素についてその組成を調べた結果、軽油に相当する炭化水素を含むことが明らかとなり、石油代替燃料として利用可能であることがわかった。 ・種々の基質の炭化水素への変換 様々な炭素源(糖、脂質、有機酸、アルコール)を基質として炭化水素生産量を調べたところ、基質の種類により炭化水素組成が変化することがわかった。 ・有機廃棄物からの炭化水素生産 我が国で多く排出される有機廃棄物の一つである廃糖蜜を基質として用い、炭化水素を効率よく生産するための培養条件を明らかにした。
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