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米軍と自衛隊に属する女性兵士の実態と表象についての文化人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13837011
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ジェンダー
研究機関京都大学

研究代表者

田中 雅一  京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (00188335)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード米軍 / 軍隊 / 女性兵士 / ジェンダー / 組織 / 国民国家 / 自衛隊 / 市民社会 / 在日米軍 / 男女雇用均等法 / アメリカ合衆国 / フェミニズム
研究概要

女性兵士の問題は、男女平等社会を目指す立場--軍隊での機会均等の実現--と暴力--暴力装置としての軍隊--の容認という矛盾を意味し、ジェンダー研究の領域において重要なトピックとなっている。しかしながら、これまでの研究では理念が先行し、女性兵士の実態というものが十分見えてこなかった。とくに日本においては、軍隊そのものが現実味を欠いていたり、また軍隊について書くことがそのまま軍隊や戦争を支持すると誤解されやすい状況があった。こうした中で欧米の女性兵士をめぐる文献や論争の紹介がなされ、自衛隊で働く女性兵士たちの存在にも注目が集まるようになった。こうした状況で本研究ではアメリカと日本の女性兵士の歴史や実態の比較を行うことにした。方法は文献やインタビューによる。日本では男女雇用均等法の成立が女性への門戸開放への大きな転機となった。しかし、そこで大きな論争は生じなかった。これに対し、合衆国では1970年代末から女性兵士の問題が重視され、一部の女性団体は軍隊の門戸開放を強く主張してきた。その結果、一部の戦闘部門をのぞきほとんどの部隊が男女混成となった。また女性兵士とその夫、あるいは職場での関係から、女性兵士の直面する問題などを明らかにした。概して、米女性兵士は結婚後も軍務に従事し、ときに夫が除隊する場合がある。こうした事例は自衛隊の場合認められない。しかし、米兵と同じく同僚と結婚する率は高いと思われる。軍隊が一般社会とどのくらい特殊なのか、ということも本研究の中心課題である。一般化はむずかしいが、民間企業などに比べて男女の平等が自覚され、かつ制度化されている。こうした特質が一般社会に受けいられるかが重要な課題と思われる。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 軍隊の文化人類学的研究への視角-米軍の人種政策とトランスナショナルな性格をめぐって2004

    • 著者名/発表者名
      田中 雅一
    • 雑誌名

      人文学報 90

      ページ: 1-21

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] An Introduction to Anthropological Approaches to Military : Racial Integration and Transnationalism in the U.S. Military2004

    • 著者名/発表者名
      Masakazu TANAKA (ed.)
    • 雑誌名

      Zinbungakuho vol.90

      ページ: 1-21

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [図書] ジェンダーで学ぶ文化人類学2004

    • 著者名/発表者名
      田中雅一, 中谷文美(共編著)
    • 総ページ数
      326
    • 出版者
      世界思想社、(pp.326,2005年1月30日)
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [図書] Cultural Anthropology through Gender. (ed. with Prof. Ayami Nakatani)2004

    • 著者名/発表者名
      Masakazu TANAKA
    • 総ページ数
      326
    • 出版者
      Sekaishisosha
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田中 雅一: "もう一つの在日-在日米軍基地の人類学的研究をめぐって"トランスナショナリティ研究(大阪大人間科学部). 1. 31-41 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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