研究課題/領域番号 |
13837018
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
森 理恵 京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (00269820)
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研究分担者 |
福田 珠己 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (80285311)
原口 志津子 富山県立大学, 工学部, 助教授 (40208666)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 美術館 / 博物館 / 展示 / 性別役割分業 / 美術工芸 / 考古学 / 地域 / フェミニズム / ジェンダー / ミュージアム / 美術 / 工芸 / 源氏物語 / 生活 |
研究概要 |
美術館博物館施設は、社会教育・生涯学習の場であり、展示によって、認識の変革が行われる場でもある。しかし、実際には、旧来の性別役割分業観に基づいた展示が無自覚のままに行われ、性別役割分業意識の再生産が行われる場合が多い。そこで、研究代表者、分担者の専門知識に基づき、展覧会、常設展示などの展示状況の実態調査と図録等関連資料に反映された性別役割分業観や芸術分野間の序列等を分析することとした。それとともに、大学での講義の一環として受講生に展示の見学をしてもらい、ワークシートへの参加をしてもらうことによって、展示における性別役割分業観や展示に対する消費者のニーズなどの実態を調査し、変革の展望についての可能性を探った。その結果、次のことが明らかにされた。 1.美術館博物館におけるさまざまな職種には、強固な性別役割分業が存在する。 2.博物館行政においては、男女共同参画の課題が実現されているとはいいがたい。 3.考古学研究においては、女性の視点からする研究を今後大いに推進する必要がある。 4.明治以来、官主導で進められてきた工業と芸術の重点化政策は、市民(なかでも女性)の意見を無視したものである。 5.地域博物館等における「地域」活動においては、異質性と均質性を見据えた「地域」概念の再検討が必要である。 6.本研究遂行中に開催されたいくつかの展覧会は、男女平等の理念にもとづいていない。 7.美術館博物館の展示においては、分野によって異なる、男女比の大きな偏りが存在する。 8.展示のなかの女性表現について不快に感じる観覧者が多数存在する。
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