研究課題/領域番号 |
13838007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水循環システム
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
堀 智晴 京都大学, 大学院・地球環境学堂, 助教授 (20190225)
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研究分担者 |
椎葉 充晴 京都大学, 大学院・地球環境学堂, 教授 (90026352)
小尻 利治 京都大学, 防災研究所, 教授 (00026353)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 水資源 / システムダイナミクス / 水需要 / 経済システム / 社会システム / 農業用水 / 工業用水 / 生活用水 / 水循環 / 水環境 / 地域成長 |
研究概要 |
本研究の目的は、水資源の存在・利用状況が人口、食物生産、環境汚染、経済活動に及ぼす影響を地域レベルあるいは国レベルでモデル化し、水資源の存在・利用状況が人間の生存に与える影響を単に水量的な問題としてではなく,その社会的側面も含めて明らかにすることにある。この目的を達成するため、以下の取り組みを行った。 1)わが国の生活用水需要構造について検討を行い、一人一年あたりの生活用水消費原単位が、下水道普及率、第三次産業就業者比率、老年人口割合を説明変数とする重回帰モデルでよく推定できることを示した。 2)農業用水モデルとして、水田および畑地について蒸発散量をベースにする需要推定モデルを設計した。 3)工業業種別に、従業員数、一事業所あたりの敷地面積、一事業所あたりの敷地面積を説明変数とし、製品出荷額あたりの淡水使用量を推定する重回帰モデルを作成した。また、内陸部と沿岸部の都市では消費水の取水状況が異なることに着目し、内陸都市と沿岸部都市で異なる重回帰式を推定した。 4)淀川水系を対象として、昨年度開発した人口モデルと、生活用水、農業用水、工業用水消費モデルを組み合わせたシステムダイナミクスモデルを構築し、近年の河川流況を対象として、いくつかのシナリオのもとで淡水資源の取水-消費-生産過程のシミュレーションを行った。 5)地球あるいは国レベルといった異なる地域スケールに応じてモデル構造を変える必要があるかという視点から、MeadowsらのWorld3モデルに水資源に関するセクターを追加して作成されたWorldWaterモデルの持つ構造が、我国に適用可能かどうかについて検討した。その結果、人口および工業生産については概ね再現が可能であるが、食糧生産と水資源のセクターについては、例えば水稲栽培における純使用水量や地域性といった側面をパラメタライズする必要があることがわかった。
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