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緩歩動物オニクマムシの生活史および初期発生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13839015
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

鈴木 忠  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90216359)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード緩歩動物 / クマムシ / 生活史 / 発生 / 飼育
研究概要

オニクマムシMilnesium tardigradum(緩歩動物門)の継代飼育系を確立することによって、その生活史の全貌をはじめて明らかにするとともに、緩歩動物門の発生学的研究をすすめた。以下に、その飼育システムとこれまでに判明したオニクマムシ生活史および初期発生過程についてまとめる。
飼育システム オニクマムシはワムシ等を補食する肉食性動物である。本研究においては餌としてワムシの一種Lecane inermisを用いた。オニクマムシは孵化直後から成虫にいたるまでこのワムシを捕食した。ワムシ培養はKCM溶液中にて米粒浸漬法で維持する事が可能となった。プラスチック・シャーレ中に2%寒天を固め、水を加えてオニクマムシの生活の場とした。
生活史 オニクマムシは1齢幼虫の時からワムシを捕食し、体液を吸引して摂食する。幼虫は2回脱皮して3齢で成虫となる。成虫はワムシを丸飲みにして食べる。成虫の一回の食事で11〜13匹程のワムシを続けて食べるのが観察された。3回目以降の脱皮は必ず産卵を伴う。本研究で扱った個体群は全て雌で、単為発生をした。産卵は孵化後12日目から確認された。成虫はおよそ一週間毎に脱皮/産卵し、最大8齢までの生存が確認された。一回の産下卵数は通常は5〜6個程度であったが、その数は給餌頻度に依存して変化するため、卵数は親の栄養状態によって決まると考えられた。25℃での最長寿命は58日で、この個体は5度の産卵によって合計41卵を産んだ。
胚発生 卵割は産卵後4時間以上経過してから始まった。第1卵割は卵の長軸に対して垂直におこり、ほぼ等分に全割する。第2卵割以降の卵割は同期せず、3細胞期、4細胞期、5細胞期等が観察された。初期の卵割様式は線虫と類似していた。中胚葉形成過程の詳細は今後の研究課題として残っている。孵化までに要する時間には個体差が大きく、産卵後5日から16日までのばらつきがみられた。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Atsushi C.Suzuki: "The life history of Milnesium tardigradum Doyeve (Tardigrada) under the rearing environment"Zoological Science. 20. 49-57 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Atsushi,C, Suzuki,: "Life history of Milnesium tardigradum Doyere(Tardigrada) under a rearing environment"Zoological Science. 20. 49-57 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Atsushi C.Suzuki: "Life history of Milnesium tardigradum Doyere(Tardigrada)Unde a Rearing environment"Zoological Science. 20・1. 49-57 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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