研究課題/領域番号 |
13852010
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松本 正行 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10181786)
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研究分担者 |
戸田 裕之 同志社大学, 工学部, 助教授 (00202200)
丸田 章博 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40252613)
河崎 善一郎 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60126852)
塩澤 俊之 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40029210)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
98,800千円 (直接経費: 76,000千円、間接経費: 22,800千円)
2005年度: 19,760千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 4,560千円)
2004年度: 19,760千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 4,560千円)
2003年度: 19,760千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 4,560千円)
2002年度: 27,170千円 (直接経費: 20,900千円、間接経費: 6,270千円)
2001年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
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キーワード | 非線形光学 / 光ファイバ / 光通信 / ソリトン / 先端的通信 / 光信号処理 |
研究概要 |
1.ファイバの非線形効果を利用した長距離超高速伝送に関して次の成果を得た。 (1)高密度分散マネージメントソリトン(DDMS)周回伝送において、パルス間隔12.5Ps(伝送速度80Gb/s相当)のパルス対が間隔を変えずに7,000km以上の距離を伝搬することを実証した。 (2)パルス問相互作用が原理的に生じない双峰ソリトンに関して、初期パラメタの変動に対する伝送特性の安定性の解析やWDM伝送への適用可能性の検討を行うとともに、双峰ソリトン周回伝送実験を行った。 (3)2重周期型分散マネージメントと伝送制御を併用することによって、WDMソリトン伝送の周波数利用効率を上げることができることを数値計算によって示した。また、DDMS伝送方式を用いると、160Gb/sの速度において5,000kmを越える伝送が可能である一方、受信端における分散補償の有効性が低いことを明らかにした。 2.ファイバの非線形効果を利用した光信号処理に関して次の成果を得た。 (1)擬似80Gb/s周回伝送実験を行い、ファイバ中の自己位相変調効果を利用した2R信号再生器を周回ループ中に挿入することによって、無エラー伝送距離が300kmから1,000kmに増大することを示した。 (2)ファイバ中の四光波混合の飽和を利用した振幅安定化器が、DPSK伝送における非線形位相雑音を抑制しBERを低下させることを10Gb/s周回伝送実験により明らかにした。 (3)ファイバ中の自己位相変調効果によって変形したスペクトルを、アレイ導波路形回折格子を用いてスライスする構造の電力-パルス数変換法を提案し、2ビジトの全光AD変換が可能であることを示した。また、光スイッチ多段接続型の光DA変換法を提案し、原理確認実験を行った。 (4)異なる波長の光ソリトンが衝突する際に生じる時間シフトを全光可変遅延線に応用する方法を提案し、原理確認実験を行った。
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