研究課題/領域番号 |
13853010
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北 泰行 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (00028862)
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研究分担者 |
藤岡 弘道 大阪大学, 薬学研究科, 助教授 (10173410)
赤井 周司 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (60192457)
当麻 博文 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (50271028)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
118,950千円 (直接経費: 91,500千円、間接経費: 27,450千円)
2005年度: 23,530千円 (直接経費: 18,100千円、間接経費: 5,430千円)
2004年度: 23,530千円 (直接経費: 18,100千円、間接経費: 5,430千円)
2003年度: 23,530千円 (直接経費: 18,100千円、間接経費: 5,430千円)
2002年度: 23,530千円 (直接経費: 18,100千円、間接経費: 5,430千円)
2001年度: 24,830千円 (直接経費: 19,100千円、間接経費: 5,730千円)
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キーワード | 環境調和型反応 / リサイクル型反応剤 / 水中での反応 / 動的速度論的光学分割 / ドミノ反応 / 超原子価ヨウ素反応剤 / 酵素反応 / 生物活性天然物合成 / リサイクル型点反応剤 / ディスコルハブディンアルカロイド / スキホスタチン / ドミノ型反応 / タニコライド / 環境調査型反応 / リサイクル型多点反応剤 / 固体酸触媒ヘテロポリ酸 / 動的光学分割 / ロスマリネシン / ルブレノライド / 水溶性ラジカル開始剤 / グリーンケミストリー / ヘテロポリ酸 / 動的光学分割法 / ドミノ型不斉反応 / (-)-α-ヘルベルテノール / ラジカル環化 / 界面活性剤 / ポリマー担持型超原子価ヨウ素試薬 / 水中での酸化反応 / 酸化的ビアリールカップリング反応 / (-)-ヘルベルテンジオール / チオエステル / ポリマー担時型超原子価ヨウ素試薬 / エトキシビニルエステル / リパーゼ触媒不斉エステル交換反応 |
研究概要 |
1)超原子価ヨウ素反応剤を用いて、スピロジエノン骨格の高効率的合成法を確立し、ガランタミンの全合成を行い、その誘導体からアルツハイマー病治療候補薬として優れた化合物を見出した。次いで抗腫瘍活性海洋天然物ディスコハブディンA, E, F, OとプリアノシンBの合成に成功し、不安定なディスコハブディンAと同等の抗癌活性を示す安定なオキサアナログを見出した。またグリーンケミストリーを志向する、水中でKBr存在下での種々の変換反応を開発した。さらに反応終了後純粋に回収できる環境調和型超原子価ヨウ素反応剤を開発した。 2)水溶性ラジカル開始剤と界面活性剤とを組み合わせ、水中でのラジカル環化やアルデヒド化合物からチオエステルおよびアミド類への効率的合成法を開発した。またSn化合物を用いない毒性の少ないラジカル反応を見出した。 3)新規アシル化剤とリパーゼ触媒を用いて不斉四級炭素の汎用的合成法を確立し、制癌活性抗生物質フレデリカマイシンAの全合成を達成した。また生物活性インドールアルカロイドの合成鍵中間体の簡便合成法を開発した。光学分割と続く分子内Diels-Alder反応による類例の無い高効率的ドミノ反応を見出した。さらに酵素反応を阻害しないルテニウム触媒を開発し、本ドミノ型反応に動的光学分割法を組み込むことに成功した。 4)芳香族Pummerer型反応を用いて,種々の2,3-置換インドール類の簡便合成法を開発した.また,チオフェン,フラン類の位置選択的求核的炭素-炭素結合形成反応を見出した. 立体特異的新規転位反応を開発し、(-)-ヘルベルテンジオールや(-)-α-ヘルベルテノールを合成した。神経変性、自己免疫疾患等の治療薬開発のリード化合物として期待されるスキホスタチンの短工程合成に成功した。従来法では達成できないアセタールの新規脱保護法を見出し、全合成における保護基の選択幅を大きく拡大した。
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