研究課題/領域番号 |
13854013
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 (2004-2005) 関西医科大学 (2001-2003) |
研究代表者 |
黒崎 知博 (黒 知博) 独立行政法人理化学研究所, 分化制御研究グループ, グループディレクター (50178125)
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研究分担者 |
疋田 正喜 独立行政法人理化学研究所, 分化制御研究グループ, 上級研究員 (60228715)
大洞 将嗣 関西医科大学, 医学部, 助手 (40351506)
山崎 哲男 関西医科大学, 医学部, 助手 (90330208)
井鍋 一則 関西医科大学, 医学部, 助手 (30309215)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
123,630千円 (直接経費: 95,100千円、間接経費: 28,530千円)
2005年度: 24,700千円 (直接経費: 19,000千円、間接経費: 5,700千円)
2004年度: 24,700千円 (直接経費: 19,000千円、間接経費: 5,700千円)
2003年度: 24,700千円 (直接経費: 19,000千円、間接経費: 5,700千円)
2002年度: 24,700千円 (直接経費: 19,000千円、間接経費: 5,700千円)
2001年度: 24,830千円 (直接経費: 19,100千円、間接経費: 5,730千円)
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キーワード | BCR / アダプター分子 / エフェクター分子 / シグナル伝達 / Bリンパ球分化 / 免疫応答 / BCAP / PI3キナーゼ / B細胞分化 / B細胞活性化 / BANK / CD40 / B細胞活性 / アダプター分化 / 転写因子 / c-Rel / BLNK / PLC-γ2 / ノックアウトマウス / 抗原反応 |
研究概要 |
BCRシグナルに関して、アダプター分子群BLNK, BCAP,およびBCAPファミリー分子群であるBANKに的を絞り、アダプター群/エフェクター群間のカップリング機構を明らかにしてきた。具体的には、主として、以下に述べる5点を明らかにしてきた。 1 BCAPはBLNKと異なったメカニズムを用いてPLCγ2活性化をpositiveに制御している アダプター分子BLNKのみならず、もう一つのアダプター分子BCAPもPLCγ2の活性化を制御していることを明らかにした。 2 BCAPはc-Relの発現調節により、B細胞の最終分化を制御している BCAPはNF-κB径路のコンポーネントであるc-Relの発現を調節することによりB細胞の最終分化を制御していることを明らかにした。 3 BANKはBCAPと異なりB細胞の活性化をnegativeに制御している BCAPとよく似た構造を有するアダプター分子BANKのノックアウトマウスを作成し、BCAPはpositive regulatorであるが、BANKは逆にnegativeに活性化を制御し、Bリンパ球の過剰反応を防いでいる分子であることが判明した 4 BLNKはPLCγ2のみならず他のエフェクター酵素Vavを制御している PLCγ2とならんでVavはBCRによって活性化され、B細胞の分化、免疫応答に重要な役割を担っているエフェクター酵素である。Vavの活性化にアダプター分子Grb2,BLNK両者が相乗的に要求されることを明らかにした。 5 BLNKの結合パートナーGrb2はカルシウムをnegativeに制御する BLNKIの結合パートナーGrb2はカルシウムシグナルをnegativeに制御し、BLNKがカルシウムシグナルの開始のみならず、シグナルの終焉にも関与していることが示された。
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