研究課題
基盤研究(S)
細胞質に存在するαTTPは細胞外に積極的にα-Tocを放出する機能を持つ。これまでに報告されている先天性ビタミンE欠乏症の遺伝子変異にはいくつかの一アミノ酸変異が存在する。どちらもビタミンE欠乏症となるR59WおよびH101Qという2つの変異型α-TTPを比較すると、H101Qでは、α-tocとの結合能が著しく低下しているものの、R59Wはwild-typeとほぼ同様のα-toc結合能を持っていた。また、R59Wはα-tocと正常に結合できるにも関わらず、細胞外に放出する能力がないことが判明した。α-TTPにはいわゆるPHドメインのようなPIPsとの結合ドメインは存在しないにも関わらず、PIP_2と結合できることがイギリスのグループにより報告された。そこで、この再現性を調べるとともにR59W変異型α-TTPがPIP_2に結合できるか調べた結果、興味深い事に、α-TTPはPIP_2に結合するにも関わらずR59Wは全く結合できないことがわかった。さらに、正常型α-TTPは、主に形質膜に局在するPI(4,5)P_2に最もアフィニティーが高いことも判明した。このような結果から、α-TTPは形質膜に局在するPI(4,5)P_2を標的にα-tocを肝細胞の形質膜まで運び、さらにそこからABCトランスポーターを介して細胞外に放出する機構が示唆された。SPFコレステロール生合成中間体であるスクワレンを結合してコレステロール生合成を正に制御する新規蛋白質である。本研究ではSPFのKOマウスを作製、解析した。その結果、絶食時あるいはフィブラート投与時にSPFKOマウスでは血中コレステロールレベルが有意に低下することを見出した。さらに、SPFKOマウスと動脈硬化症のモデルマウスであるアポEノックアウトマウスを掛け合わせると、血中コレステロールレベルおよび動脈硬化巣ともに著しい低下が観察された。以上の結果から、SPFはこれまでとは異なる全く新しいコレステロール低下薬の標的となることが示唆された。オキシステロール結合蛋白質ファミリー分子のほとんどについてリガンドとなる脂質が不明であり、これらの結合脂質を同定することは非常に重要である。この問題に対し、我々は線虫の変異体を用いてリガンド脂質を探索するユニークなバイオアッセイを構築した。線虫に存在する4つのオキシステロール結合蛋白質ファミリー分子すべての欠損体を作製したところ、胚致死性等異常が観察された。
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