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「家庭レジリエンス」概念の実証的研究によるより機能的な家族援助実践への提言

研究課題

研究課題/領域番号 13871031
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関関西福祉科学大学

研究代表者

得津 愼子  関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 助教授 (50309382)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2002年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2001年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード家族レジリエンス / Family Resilience Inventory(FRI) / 家族の危機と回復 / ストレスコーピング / 家族のきずなとかじ取り / 語り / 家族レジレンス / 家族 / システム論に基づく家族療法 / コミュニケーション / ソーシャルワーク / 解決志向型ソーシャルワーク / 社会構成主義 / 家族ホメオスタシス
研究概要

1.平成14年度の作成した家族レジリエンス尺度(Family Resilience Inventory,FRI)の調査・分析を下に、平成15年度家族心理学学会第21会大会において「家族レジリエンスの家族支援の臨床的応用に向けて」の口頭発表を行った。これについては「家族支援に有用であると思われる家族レジリエンス概念を用いた家族機能尺度の作成」という原稿にまとめた(掲載は未定)。
2.平成14年度に行った「家族の危機と回復」についての聞き取り調査の分析を進め、「家族レジリエンス尺度作成に向けて」『関西福祉科学大学紀要』Vo17(2004,3月刊行予定)に発表した。
3.平成15年12月に、中途障害者とその家埠から聞き取り調査を行い、家族の持つ家族レジリエンスが働くため、医療ソーシャルワーカ」や支援システムの充実が不可欠であることが考察された。
4.FRIは臨床に使用されることを目的としている。今日、家族療法においても、社会福祉方法論においてもナラティヴアプローチがもはやメインストリームとなっている感もある。自記式調査であれ、聞きとり調査であれ、家族員が家族の危機的状況を新たに思い起こし、「語る」ことは極めて臨床的な行為である。ゆえに、家族レジリエンス尺度の自己活用の可能性が示唆された。
5.調査の対象者が「家族」を語るときの家族は、対象者の時系列的に異なる複数の「家族」であったり、その故に、同じ家族からの同時の聞き取り調査であっても、その対象とする「家族」は異なっている場合がある。また、絶えず変化生成する家族システムの特徴からも、家族の「今、ここ」での資源としての有用性に焦点化することに意義があるのではないかと考察された。
6.本家族レジリエンス概念は、従来のコーピング概念や家族ホメオスタシス概念と混同されやすいが、家族は個人と同様に家族内の相互作用のみならず、外部システムとの相互作用も含めて動き、家族レジリエンスは外部システムからの刺激によっても促進されるものである。ゆえに、単に家族解体を避けるためというよりも、一層機能的なシステムとなるためには、家族レジリエンスが働くための外部システムやその相互作用に注目すべきである。家族レジリエンス概念を盛り込んだ新たな支援システム作りについて一層調査、研究を深めたい。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 得津愼子: "家族レジリエンスの家庭支援の臨床的応用に向けて"関西福祉科学大学紀要. 第6号(未定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 得津慎子: "家族レジリエンスの家族支援の臨床的応用に向けて"関西福祉科学大学紀要. 第6号. 39-50 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 得津慎子, 編著者小森康永, 野口裕二, 野村直樹: "「エリクソンという物語り」『セラピストの語り、語りのセラピスト』"日本評論社. 51-67 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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