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北東北・道南地域における「古代末期防御性集落」の分布および構造についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 13871045
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関弘前大学

研究代表者

齊藤 利男  弘前大学, 教育学部, 教授 (90162213)

研究分担者 小口 雅史  法政大学, 第一教養部, 教授 (00177198)
鐘江 宏之  弘前大学, 人文学部, 助教授 (80272433)
藤沼 邦彦  弘前大学, 人文学部, 教授 (50302013)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード環濠集落・高地性集落 / 大規模拠点集落 / 戦争の時代 / チャシ遺跡 / 環境集落・高地性集落 / エミシ・エゾの文化 / 環日本海世界北部の交流
研究概要

本年度は、(1)青森県および周辺地域の「古代末期防御性集落」の悉皆調査とデータ作成、(2)北海道のチャシ遺跡の調査と比較検討、(3)文献史料の収集、の3つが課題であった。まず(1)については、緊急発掘調査により丘陵の頂部から斜面全体にわたって多数の住居跡と大量の鉄製武器・人骨(殺害されたと思しきもの)が出土した青森県八戸市林の前遺跡の見学・調査を行い、貴重なデータを得ることができた。これは、従来小規模な遺跡しか見つかっていなかった青森県南部地方において、初めて大規模な防御性集落を確認しただけでなく、北の地域における「戦争の時代」の存在を証明するデータを提示するものであった。また、蓬田村の蓬田大館遺跡が、全体を二重の空堀で囲んだ、東西300m、南北100〜150mの巨大集落であることを、現地踏査により確認し、同じく大規模な高地性集落遺跡であることが明らかになっている市浦村の唐川城遺跡や、林の前遺跡とともに、こうした巨大集落が各地に存在した事実が浮かび上がってきた。悉皆調査では青森県津軽地域で新たに2つの「防御性集落遺跡」候補地を加えることができた。(2)では、以前の新岡武彦氏の調査で「方形土城」として報告されていた北海道礼文島の沼ノ沢チャシ遺跡の現地調査と、実測による概念図の作成を行った。その結果、「方形土城」というのは誤りで、明白なチャシ遺跡であること、時代については現時点では特定できないことがわかり、こうした施設の築造に関する北日本地域と大陸方面との交流についても、なお検討を要することが判明した。あわせて北海道開拓記念館での聞き取りと資料収集を行い、北海道での「古代末期防御性集落」の分布については、現時点で確かなのは道南地域のみで、道央・道東北地域への広がりについては、これからの研究課題であるという結論を得た。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 斉藤利男: "「いくつもの日本」III 人とモノと道と (2)の1「宗谷・津軽海峡と北の世界」"岩波書店. 24 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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