研究課題/領域番号 |
13874092
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能・物性・材料
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
荒殿 誠 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (20175970)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 界面活性剤混合系 / 混合吸着膜 / 吸着の相図 / 共融点 / 共沸点 / 臨界点 / 混合ミセル / 界面吸着膜 / 吸着膜相転移 / 吸着膜臨界点 / 非イオン性界面活性剤 / オレイルアルコール / 下部臨界溶解 |
研究概要 |
1.オレイルアルコールの油/水界面吸着膜の相転移と臨界状態 2.非イオン性界面活性剤-エタノール混合系の気体膜-膨張膜相転移と臨界状態 の研究において、1.では2重結合と水との相互作用が駆動する膨張膜-凝縮膜相転移、2.では炭化水素間相互作用が駆動する気体膜-膨張膜の相転移を明らかにした。今回 3.陽イオン界面活性剤(ハロゲン化ドデシルトリメチルアンモニウム)-1.1.ジヒドロフルオロアルカノール混合系の相転移と臨界状態 について、吸着の相図を作成した。この結果、界面活性剤親水基とフッ素化により強く分極されたアルカノール親水基とのイオン-双極子間の引力的相互作用と、炭化水素鎖-フルオロカーボン鎖の弱い相互作用のバランスにより、混和性と相転移が混合組成により複雑に変化することを示し、配向場での分子間相互作用を明らかにした。 1)クロライド系、ブロマイド系ともに全体的には引力的相互作用が支配した。 2)吸着膜相転移の軌跡は二つの系で大きくことなった。クロライド系では共融点、共沸点、臨界点が一つずつ存在した。ブロマイド系ではこれらに加えて共融点と、混じりあわない膨張膜共存領域、強い相互作用による共沸点が確認された。 3)これらの違いは水和イオン半径の違いによる水和イオン表面電荷密度の違い、混合エントロピーなどにより、説明された。 4)混合ミセルの混和性に関して、クロライド系が異種分子間相互作用が強く、共沸点が存在することが示された。
|