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伝導性スピンクロスオーバー錯体の合成と高機能複合化

研究課題

研究課題/領域番号 13874093
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 機能・物性・材料
研究機関近畿大学

研究代表者

黒田 孝義  近畿大学, 理工学部, 助教授 (80257964)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードスピンクロスオーバー / 鉄(II)二核錯体 / 磁化率 / シッフ塩基 / メスバウアー分光 / X線結晶構造解析 / スピンクロスオーバー錯体 / Fe-Schiff塩基錯体 / TCNQ / 電気伝導性
研究概要

本研究では、伝導性スピンクロスオーバー錯体の形成を目指し、拡張π系を有するシッフ塩基としてN-(8'-quinolyl)-3-methoxysalicylaldimine(Hqmsal)、N(8'-quinolyl)-3ethoxysalicylaldimine(Hqesal)およびN-(8'-quinolyl)-2-hydroxy-1-naphthaldimine(Hqnal)を合成し、これらを用いてFe(II)との錯体形成を行いそれらの磁性及び構造解析を行った。
単核錯体[Fe(qmsal)_2]・CH_2Cl_2(5)、[Fe(qesal)_2]・CH_2Cl_2(6)および[Fe(qnal)_2]・CH_2Cl_2(7)と、二核錯体[Fe_2(qnal)_2(MeO)_2(H_2O)_2](8)および[Fe_2(qnal)_2(MeO)_2(OH)_2]・2MeOH・2CH_2Cl_2(9)を合成した。9は構造解析の結果、2つのFe(III)イオンが2つのメトキソ基で架橋された2核錯体を形成していた。錯体の重なった配位子の面間距離は3.34Aであり、π-π相互作用が存在する。
磁化率の温度依存性を測定したところ、5はスピン転移が見られず、6はなだらかなスピン転移が見られた。7、8は220K付近で急激なスピン転移が見られた。8においてFe(II)錯体であることはMossbauerスペクトルにおいても確認された。スピン転移が急峻であることからπ-π相互作用を介した協同効果が存在することが判った。HS状態でのX_MT値がS=2の単核ユニットの理論値3の2倍より大きな値(7.6cm^3Kmol^<-1>)となっている。これは2つのHSサイト間がメトキソ架橋基を通して強磁性的な相互作用を有することを示している。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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