研究課題/領域番号 |
13875075
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
システム工学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
薦田 憲久 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (90234898)
|
研究分担者 |
一階 良知 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (40273578)
大川 剛直 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (30223738)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 掲示板 / 3次元 / 要求抽出 / 関連度 / フィッシュアイ / 会話分析 / 電子取引 / 3D画像 / 顧客談話 |
研究概要 |
近年のインターネットの普及に伴い、WWWサイト上での商品紹介、販売を行うEC(Electronic Commerce ;電子商取引)サイトが増えている。現在、顧客の商品企画が可能となる消費者主導型のインタラクティブ性を持たせたECサイトが出現してきている。これらのサイトでは顧客グループ内で、ある目的に対して掲示板などで意見交換がなされるが、これらの意見交換の結果は、談話内容のテキストデータの羅列となり、その中でよいアイデアや意見が出されていても、実際に商品企画を行う売り手側がそれを発見することは困難となる。 そこで、本研究では、ECサイト上の顧客談話内容を入力として、新しい商品企画や商品の改善に売り手側が必要なデータへを出力する商品要求抽出支援方式を提案する。顧客間談話データから、内容に関する関連度で会話を分類するとともに、会話の流れに関しても分析整理を行なうデータ処理手法を考案した。 また、掲示板上に記録された発言群や分析結果を擬似3D画像として表現し、企画者側が獲得したい情報を、3D画像を利用した各種入力をもとに、過不足なくかつ分析しやすい形式に抽出、変換、整理して企画者側に出力する要求抽出支援ツールを開発した。「全体的な構造と局所的な詳細を同一画面でバランスよく見せる」という魚眼レンズの特性を一般化したフィッシュアイという技術を取り入れることにより、特定の話題を視野の中心として、周辺の会話の分布の変化を表示したり、時間軸に対する会話の内容の周期性を見て取れるように、得られた全会話の分布や関連を一画面で的確に提示することを可能とした。これにより、ユーザが様々な分析を行って、一連の会話で話された内容を分析し、新しい要求のアイデアを抽出することが可能となった。
|