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土木音環境工学の構築 ―河川・海岸環境の自然環境音による評価―

研究課題

研究課題/領域番号 13875096
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 土木環境システム
研究機関長崎大学

研究代表者

岡林 隆敏  長崎大学, 工学部, 教授 (90039686)

研究分担者 奥松 俊博  長崎大学, 工学部, 助手 (30346928)
矢野 真一郎  長崎大学, 工学部, 講師 (80274489)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード土木環境システム / 河川環境 / 海岸環境 / 土木環境音 / 河川景観 / 海岸景観
研究概要

平成14年度の研究は,(1)河川環境音の快適性指標の決定と快適性を現場で計測するシステムの構成,(2)土木環境音としての波による海岸環境音の計測である.
河川環境音の快適指標を1/f^nゆらぎで評価する.n<<1のとき白色雑音に近づき,n>>1のとき,特定の音に近づくことが知られている.平成13年度の研究では,集録したデータをパーソナルコンピュータに転送してプログラムを実行させて処理していた.本年度の研究では,オンライン処理可能な快適音処理システムを完成させた.河川や海岸の現場にこのシステムを持ち込み,マイクロフォンを音源に向けるだけで,快適音指標nが表されることになり,分析の効率が高くなった.
河川環境音の計測の結果,一般的に,上流の河川環境音は高音域が卓越している.河川景観が良いために,河川環境音が良く聞こえている.中流域から下流域の流水があるところが河川環境音が良好になる.河川の瀬と淵の関係により微妙に変化している.また,河川軸と直行する方向(幅方向)の河川快適音の変化を調べた.河川流水地点より距離を取ったほうが,n=1の値に近くなることが分かった.
平成14年度は,海岸環境音を集録した.岩場に打ち上げる波,風の強い砂浜の波,風の弱い砂浜の波等を比較した結果,波の弱い日の砂浜に打ち上げる波が,n=1に近くなることが分かった.
本研究を終わるに当たり,土木環境音には快適な音が含まれ,土木環境デザインにおいて重要な因子になることが分かった.さらに,河川環境音の利用として,快適な音を発生させる,せせらぎや,魚道などの設計が今後の課題である.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 岡林隆敏, 花原正基, 足立圭太郎: "河川環境音による河川音場空間の表現"長崎大学工学部研究報告. 第33巻第60号. 121-128 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 足立圭太郎, 岡林隆敏, 木場俊郎, 奥松俊博: "快適評価指数による河川音場空間の評価"土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 第2分冊. B-332-B-333 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 木場俊郎, 岡林隆敏, 増田大樹: "環境振動・騒音と映像を統合化した遠隔モニタリングシステムの開発"土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 第2分冊. B-580-B-581 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 増田大樹, 岡林隆敏, 木場俊郎: "環境騒音計測における仮想計測空間の実現"土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 第2分冊. B-582-B-583 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 高比良惣, 村里静則, 岡林隆敏, 木場俊郎: "トンネル掘削による地盤環境振動の遠隔モニタリング"第57回年次学術講演会講演概要集. 第III部門. 1441-1442 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 木場俊郎, 村里静則, 岡林隆敏, 高比良惣: "トンネル掘削による地盤環境振動の遠隔モニタリングシステムの開発"第57回年次学術講演会講演概要集. 第III部門. 1443-1444 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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