研究課題/領域番号 |
13875100
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
|
研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
鈴木 有 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (90027235)
|
研究分担者 |
若島 嘉朗 富山県林業技術センター, 研究員
後藤 正美 金澤工業大学, 工学部, 助教授 (40170469)
飯島 泰男 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (10279507)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 木造伝統構法 / 吸振機構 / 免震機構 / 制振機構 / 載荷実験 / 土壁 / 落とし板壁 / 貫 / 免振機構 |
研究概要 |
1.構造体に内在する吸振・免振・制振に関わる抵抗機構の仕組みに、ロウテク型現代技術を補完・融合して各機構発現の高度化と能率化を図るという、前年度に設定した「再生手法創案の基本方針」を、更に改善して再設定した。 2.「構造材料」「壁体工法」「接合工法」「軸組工法」「立体架構法」「基礎工法」という構造体を構築していく各工法について、前年度に創案し部分的に検証した再生基礎技術を、上述の改訂した基本方針に添うように更に改善した。 3.上記の基礎技術を具体化した要素試験体のうち、特に伝統的な技法の弱点を克服するべく靭性と強度を高められるように創案された「塗土と小舞下地改良型の土壁」「スギ厚板の落とし板壁」「貫と力板を活用したラーメン架構」については、前年度の実験結果を基に更に改良を加えて、加力実験を行い、その基本的な構造特性を分析して、創案した再生技術手法の有用性と実用性を検証した。 4.「品質管理された塗土と格子耐力を付与した小舞下地改良型の土壁」、「壁体鉛直貫通型の木ダボ+引きボルトで補剛したスギ厚板の落とし板壁」、「貫と力板を併用してフレーム効果を高めた平面架構」は、いずれも高い剛性と強度、大きな靭性、均衡の取れた変形吸収能、修復しやすい損壊性状を保持していることを確認した。 5.以上の諸成果と関連研究の知見を総括して、本研究の目標に適う建築構法としての体系化の道筋を示した。
|