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アイス・ベッド・クーリングによる高湿度氷温貯蔵環境の形成

研究課題

研究課題/領域番号 13875102
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 建築環境・設備
研究機関北海道東海大学

研究代表者

石田 秀樹  北海道東海大学, 芸術工学部, 教授 (80168228)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード人工氷室 / 氷床冷却 / 氷天冷却 / 低温貯蔵 / 高湿度 / 青果物 / 萎び
研究概要

本研究は、従来の空気冷却方式に代えて、貯蔵庫内の水槽水を直接冷却することによって氷水面を形成し、冷却と同時に高湿度が維持される氷温環境を形成しようとするものである。
初年度は、本方式により野菜類の萎びを防ぐために不可欠な低温域での高湿度維持が容易になることに加えて、水・氷の潜熱容量が複雑な温湿度制御を不要にして、エネルギー消費を低く抑えながら安定した高湿度の疑似氷室環境が形成されることを確認した。
本年度(最終年度)は、維持管理の容易な高湿度低温貯蔵庫の実用化を目指して、以下の2点に注目した試験を進めた。
1.庫内上部に氷水槽を設置した"天井氷冷方式"により、空気攪拌を行わずに自然な下降冷気による低温庫を製作し、氷床冷却の効果と比較しながら、天井冷却の可能性と問題点の整理・検討を行う。
2.付加価値が高く、一般的に保存が難しいとされる青果物について貯蔵試験を行い、その保存性の検証を試みる。
1.については、陸送コンテナを改造した低温庫を試作し、氷水槽を上部に設置した天井冷却時の庫内温湿度環境の観察を行い、その効果や各種問題点の把握を進めている。
2.については、前記の天井氷冷試験庫で、昨夏に完熟イチゴの試験貯蔵を行ったが、5〜7日間を経てなお十分な食味と外観が保たれており、天井冷却方式の有用性が確認された。
総括と課題:天井氷冷方式では、氷水槽(冷却パン)底面への結露が予想以上に多く、貯蔵障害となる結露の解消あるいは結露水の落下防止の工夫が重要な課題であることが知れた。現在、当学部実験室にて、氷水槽の設置高さ可変の小型貯蔵庫を制作中であり、本研究の継続として、問題点解消のための検討を加えることを予定している。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐々木隆, 石田秀樹, 他11名: "生活科学概論 くらしと住まいを考える"同文書院. 163 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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