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建築物の解体を考慮した設計手法の開発とその実現手段に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13875108
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 都市計画・建築計画
研究機関京都大学

研究代表者

古阪 秀三  京都大学, 工学研究科, 助教授 (60109030)

研究分担者 金多 隆  京都大学, 国際融合創造センター, 助教授 (10301243)
研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード解体 / 廃棄物 / 設計 / リサイクル / 環境 / 建設発生木材 / 木質材料
研究概要

本研究課題は,建築生産全体を視野に入れた「建築物の解体を考慮した設計手法の開発とその実現手段」の開発研究に取り組むものである。前年度までの研究成果から,建築物の解体に最も大きな影響を与える建設発生木材について,建設解体現場だけでなく,地域の林産木材市場などの大きなサイクルの課題が明らかになった。本年度は,京都地域で荒廃の進む林業・林産の実態を把握し,古材の回収・再利用が必ずしも資源循環システムに経済的に寄与しないことを明らかにした。すなわちコストを投下して古材を再利用することが新材需要をますます低迷させ,すでに輸入材に圧迫されている国内木材流通システムに壊滅的な打撃を与えることとなる。その結果,地域の山林の荒廃を招き,かえって環境負荷の増大をもたらすのである。したがって,古材は環境負荷を高めずに廃棄物処理することになる。そこで,古材の処理方法として考えられる技術を収集し,コストと環境負荷等の指標から有効な技術を抽出した。抽出された還元処理とバイオマス処理について先進的な事例を見学,ヒアリング調査,他分野研究者との議論等を通じて集中的に調査分析し,これらの処理の前提となる古材排出条件をまとめた。得られた条件から,木造住宅の設計時に留意すべき点を抽出した。これにより,解体を考慮した設計手法が開発された。今後の課題としては,この設計手法の実プロジェクトでの検証と,さらに有効な還元処理・バイオマス処理の技術開発との連携が望まれる。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 池井 健, 古阪秀三, 金多 隆: "京都における建築木材流通システムに関する基礎的研究"日本建築学会 第19回建築生産シンポジウム(東京)論文集. 115-120 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 池井 健, 古阪秀三, 金多 隆: "京都における木材流通システムに関する基礎的研究"日本建築学会大会(東海)学術講演梗概集. 1161-1162 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 古阪秀三, 池井 健, 金多 隆: "循環資源としてみた建築解体木材の処理方法に関する研究 -京都におけるモデルを通して-"京都大学大学院工学研究科インテックセンター「環境物質制御工学領域高等研究院」第2回セミナー論文集. 1-9 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 古阪秀三, 村上 一, 金多 隆: "解体・廃棄物を考慮した生活環境デザイン技法の開発 -その1 京都における建築木材流通システムに関する調査研究-"京都大学大学院工学研究科インテックセンター「環境物質制御工学領域高等研究院」第1回セミナー論文集. 27-34 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 金多 隆, 鉾井修一, 原田和典: "Management of Housing Projects with Passive Design in Malaysia"日本建築学会大会学術講演梗概集. 建築経済・住宅問題. 1069-1070 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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