研究課題/領域番号 |
13875110
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | メディア教育開発センター |
研究代表者 |
仁科 エミ メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20260010)
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研究分担者 |
大西 隆 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (80143824)
大橋 力 国際科学振興財団, 研究開発部, 主席研究員 (90015652)
山田 恒夫 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (70182540)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 都市環境 / 都市設計 / 音環境 / 視環境 / 脳波 / 生理活性物質 |
研究概要 |
この研究は、脳の状態を改善する効果が期待されるフラクタル構造をもった高密度視聴覚情報を電子技術を活用して都市空間に補完することによって、脳に対してより負担の少ない都市情報環境を再構築することを目的とする。そのために、都市空間に補完が必要とされている情報環境モデルを設計するとともに、それを屋外空間で電子通信技術を活用して実現する手法を開発し、モデル地区に試験的にシステム設置して、脳波α波をはじめとする生理的評価手法や心理学的手法によってその効果を実地に検証することをめざしている。 そのために15年度は、都市空間に欠乏している情報環境要因として可聴域上限を超える高周波成分に注目し、これを電子メディアを活用して補完することによる効果の検証をおこなった。実験室内にモデル空間を設定し、そのなかに効果的に高周波成分を供給するための空気振動再生装置の設置手法を開発した。また、可聴域をこえる高周波成分を豊富に含むとともに、可聴域においても都市空間の快適性を増進し、都市機能と抵触しない音源をえらび、音源を開発した。そしてそれらの効果を、脳波α波および血液中の整理活性物質を指標とする行動学的評価、一対比較法による心理学的評価、最適音量調整法による行動学的評価をくみあわせて、情報環境改善効果を検討し、その有効性を裏付ける結果をえた。 以上をもとに、「脳にやさしいまちづくり」のコンセプトをまとめ、著書を通じて提言した。
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