研究課題/領域番号 |
13875119
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機材料・物性
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
土橋 敏明 群馬大学, 工学部, 教授 (30155626)
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研究分担者 |
若林 淳美 住友大阪セメント株式会社, 新材料事業部, 開発グループリーダー(研究職)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 鋳型 / 構造制御 / 物質透過性 / カプセル / ゲル / キャラクタリゼーション / 束縛空間 / マイクロカプセル / ナノカプセル / 導電性 |
研究概要 |
1.ブロックコポリマーを鋳型とするナノ粒子の作製と評価 ブロックコポリマーを鋳型として電離性放射線をラジカル発生源としたナノ粒子を作製し、そのキャラクタリゼーションを行った。また、ソルバトクロミズムを利用した壁膜の物質透過性に関する評価を行った。これらの測定と解析の結果、得られたナノ粒子の構造および物性は、放射線の照射量によって制御できることが明らかになった。 2.カプセル膜の半透性を利用した準閉鎖空間中での高分子の構造制御 カプセル膜は一般に半透性を持つと考えることができる。カプセル内部に閉じ込められた高分子は、溶媒交換によって構造を変化させることができることから、容易に高分子の持つ機能を変化させることができると考えられる。このことを確かめる実験及び現象を支配するパラメータについて検討した。 3.カプセル膜の膨潤度の評価および分散媒による物質透過性の変化の解析 カプセル膜は、単にモノマーが重合して得られる高分子ネットワークとみなすより、高分子ネットワークが膜内外の媒質によって膨潤したゲルであると考える方が自然である。カプセル膨潤度の評価方法の再検討を行い、次に、分散媒を変えたときの膜の構造変化とそれに伴う物質透過性の変化について定量的な解析を行った。研究の結果、膜構造の変化は物質透過性を著しく変化させることが分かり、逆にこのことを利用した物質透過性の制御が可能であることが明らかになった。 4.超音波によるカプセル膜弾性率の評価 カプセル膜の弾性率を評価する方法として超音波測定による方法を取り上げ、解析の方法論を展開した。また、この方法を、汎用マイクロカプセルであるポリウレアウレタンマイクロカプセルに適用し、膜弾性率が評価できることを実証した。
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