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反転対称中心を持たない希土類金属ガレートの合成と特性評価

研究課題

研究課題/領域番号 13875168
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 無機工業化学
研究機関東北大学

研究代表者

島田 昌彦  東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (80029701)

研究分担者 山根 久典  東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (20191364)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード希土類金属ガレート / 対称中心 / 発光特性 / 螢光体 / 誘電特性 / 非線形光学効果
研究概要

結晶構造に対称中心を持たないGd_3GaO_6について、単結晶による誘電特性と非線形光学特性の検討と、RE_3GaO_6(RE:希土類金属)の合成を行い、斜方晶系で空間群Cmc2_1の単一相として得られた試料について、誘電特性評価を平成13年度の研究で行った。今年度はGd_3GaO_6母相に発光元素としてEu^<3+>とTb^<3+>を付活した固溶体試料を合成し、螢光特性の評価を行った。
試料は各種希土類酸化物と酸化ガリウム粉末を、化学組成として(Gd_<1-x>Eu_x)_3GaO_6と(Gd_<1-x>Tb_x)_3GaO_6なるように所定量秤量し、混合した後、ペレット状に成形し、空気中1400℃で10時間焼成して固溶体試料を作製した。螢光特性は、分光螢光光度計で励起と発光スペクトルを室温で測定した。
(Gd_<1-x>Eux)_3GaO_6の格子定数と格子体積は、いずれも付活元素Eu^<3+>濃度の増加とともに増加した。これはEu^<3+>のイオン半径(0.950A°)がGd_<3+>のイオン半径(0.938A°)に比べて大きいためである。一方、(Gd_<1-x>Tbx)_3GaO_6固溶体では、Tb^<3+>のイオン半径(0.923A°)が小さいので、Tb^<3+>の増加とともに格子定数と格子体積は減少した。
(Gd_<1-x>Eux)_3GaO_6は紫外線の照射により橙色の発光を示した。254nm励起による611nmの発光スペクトルx=0.1付近で最大発光強度を示し、結晶中には2.2x10^<21>個cm^<-3>のEu^<3+>が取りこまれていることが判明した。一方、(Gd_<1-x>Tbx)_3GaO_6は紫外線の照射で緑色に発光し、色純度は良好であった。275nm励起による542nmのスペクトルはx=0.1付近で最大発光強度を示し、その強度は実用螢光体であるZnS (Cu, Al)の約25%で、結晶中に2.2×10^<21>個cm^<-3>のTb^<3+>が取り込まれていることが判明した。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hisanori Yamane: "Preparation and phase transistion of Gd_4(Al_<1-x>Ga_x)_2O_9 solid solutions"Journal of Materials Science. 36. 307-311 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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