• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高分子へのらせん誘起とその記憶におよぼす同位体効果

研究課題

研究課題/領域番号 13875182
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 高分子合成
研究機関名古屋大学

研究代表者

八島 栄次  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (50191101)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードポリフェニルアセチレン / らせん構造 / 誘起CD / 水中重合 / アミン / 誘起らせん / キラリティー識別 / 同位体効果
研究概要

申請者らは、分子のキラリティーに応答してらせんが誘起される極めてユニークな立体規則性ポリアセチレンの開発に成功している。側鎖にカルボキシル基等を有する光学不活性なポリフェニルアセチレンが、溶液中、光学活性なアミンなどの存在下、誘起円二色性(誘起CD)を長波長領域に示し、誘起CDの符号と強度が光学活性体の絶対配置、立体構造の予測に繋がることを見い出した。さらに、極く最近、光学活性体存在下誘起されたらせん構造が、光学不活性な化合物で置換後もそのキラリティーを記憶として保持していることを発見した。以上の結果をふまえ、本研究では、これまで報告例のまったくない、らせんキラリティーの誘起におよぼす同位体効果についてまず調べるために、主鎖および側鎖のフェニル基を部分的および完全に重水素化した3種類の光学不活性なフェニルアセチレンモノマーを合成し、ロジウム触媒を用いた重合を行い、らせん誘起に及ぼす同位体の効果を軽水素からなる系と比較検討した。その結果、主鎖および側鎖のフェニル基を完全に重水素化したポリマーが、軽水素からなるポリマーと比べ、光学活性アミンやアミノアルコール存在下、らせんが誘起される速度や発現するCDの強度に違いがあることを見い出した。この違いが同位体効果にもとづくものであるかどうかを結論づけるためには、再現性を含めたさらなる検討が必要である。また、この研究を行う過程で、軽水素からなるフェニルアセチレンモノマーを水溶性のロジウム触媒を用いて重水中で重合を行うだけで、効率良く主鎖を重水素に置換出来る手法を開発した。この手法は、他の多くのアセチレンにも適用可能であると思われる。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Maeda et al.: "Helix Formation of Poly(phenylacetylene) Derivatives Bearing Amino Groups at the Meta Position Induced by Optically Active Carboxylic Acids"J.Polym.Sci.Part A, Polym.Chem.. 39. 3180-3189 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi