研究課題/領域番号 |
13876061
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
東條 英昭 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20041668)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | マウス / 胚 / 卵管輸送 / 透明帯 / ZP / ZP抗体 / IVF |
研究概要 |
本研究は、哺乳類卵管内における胚の輸送がどのような分子機構によって支配されているのかの手がかりを得るために行ったものである。1)マウスの卵管膨大部から1細胞期胚を採取し体外で発生させた2細胞期胚、屠畜卵巣卵胞から採取し、体外成熟、体外受精、体外発生させた2細胞期のウシ胚である。これらの胚を、精管結紮雄に交配後約12時間経た偽妊娠ICRマウスの卵管口にキャピラリーを用いて移植した。移植後5日ないし7日に卵管および子宮を摘出し、卵管-子宮接合部の数ミリ上部を切断・分離し、かん流した後、顕微鏡下で回収された胚の種類と数を観察ならびに測定した。 移植したウシ胚の子宮への到達率を調べた計23回の実験の結果、ウシ胚を移植して、卵管から平均60±23%が、一方、子宮からは平均4±10%が回収され、ほとんどのウシ胚が卵管に留まっていることが認められた(P<0.001)。2)このようなウシ胚の卵管内滞留が、移植操作による物理的ストレスに起因している可能性も考えれることから、つぎに、2細胞期のマウス胚とウシ胚とを混合して卵管に移植し、それらの子宮への到達率を調べた。その結果、卵管かん流により、平均52±35%のウシ胚が、また、平均5±0%のマウス胚がそれぞれ回収された。これに対して、子宮かん流からは、2±6%のウシ胚と平均35±31%のマウス胚ならびに着床痕が確認された。3)これらの異種胚の卵管輸送の違いの分子機構を知るために、ZP抗体をマウス胚に作用させた実験を行った結果、マウス透明帯に発現しているZP-2や糖質(グルシド)が種特異的胚の輸送に重要な役割を果たしていることが認められた。
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