• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高頻度で相同組換えを起こすB細胞株を用いた多重遺伝子ファミリーの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 13876068
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関東京理科大学

研究代表者

後飯塚 僚  東京理科大学, 生命科学研究所, 助教授 (50301552)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード相同組換え / 免疫 / ニワトリ
研究概要

ニワトリのファブリシウス嚢B細胞特異的に発現するchB1分子は、哺乳類CD72と最も高い相同性を示すC-type lectinファミリー分子である。今回、我々はchB1遺伝子の近傍にCD72と高い相同性を有する分子をコードする新たなchB1類似遺伝子(chB1-related;chB1r)が存在することを見いだした。本遺伝子がコードするchB1r分子は分子量約45kDaの蛋白であり、アミノ酸レベルでchB1と48%、マウスCD72と28%の相同性を有していた。遺伝子構造においては、chB1r遺伝子に比べ、chB1遺伝子の方がよりCD72遺伝子と類似した構造上の特徴を有していたが、chB1分子が細胞質内領域に1個しかITIMを有しないのに対し、chB1r分子はCD72との間で高度に保存された2個のITIMを有していた。また、chB1の発現がファブリシウス嚢B細胞ならびにDT40細胞のような未熟B細胞殊に限局しているのに対し、chB1rはより広汎なリンパ組織(ファブリシウス嚢、脾臓、骨髄)および成熟B細胞株でも発現していることから、発現様式においてもchB1rの方がCD72に類似しているものと考えられた。さらに、chB1r分子は、B細胞抗原レセプター(BCR)刺激に伴いチロシンリン酸化され、2個のITIMに変異を入れることにより、そのリン酸化が消失することから、CD72同様、そのITIMを介してBCRシグナル伝達に関与することが示唆された。そこで、高頻度で相同組み換えの起こるニワトリB細胞株DT40を用いて、chB1rおよびchB1を単独あるいは両方欠損したDT40細胞を作製した。さらに、chB1/chB1rを双方欠損した細胞に変異型chB1rならびにchB1を再導入し、BCRシグナル伝達におけるこれら分子の機能の詳細な解析を行っている。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Morimura, T., et al.: "Notch signaling suppresses IgH gene expression in chicken B cells:implication in spatially restricted expression of Serrate2/Notch1 in the bursa of Fabricius"Journal of Immunology. 166. 3277-3283 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Goitsuka, R., et al.: "Genomic structure and transcriptional regulation of the early B cell gene chB1"Journal of Immunology. 167. 1454-1460 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi