研究課題/領域番号 |
13877001
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
加地 隆 弘前大学, 医学部, 教授 (00001876)
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研究分担者 |
渡邊 誠二 弘前大学, 医学部, 助手 (10241449)
外崎 敬和 弘前大学, 医学部, 講師 (50155545)
鈴木 礼子 弘前大学, 医学部, 助手 (90333723)
小亀 圭司 弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (90003491)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 松果体除去 / メラトニン投与 / 出産仔数 / 性周期 / 発達 / 先天奇形 / 脳 / 眼球 / 性染色体 / 網膜の発達 / カルシウム結合タンパク / 性比 / Sry gene / 脳の発達 / メラトニン受容体 |
研究概要 |
ヒトと同様に生殖活動に季節変動の見られない雌性ウィスターラットで、松果体からのメラトニンの有無は加齢と関連して生殖機能、その胎仔・乳仔の発達にいかなる影響を及ぼすかなどを検索した。 1.先に松果体除去(PX)母からの出産仔数は90〜100日齢の初産時に多く、体重も軽い事を報告したが、膣スメア診を約10日間行なった後に交尾させると、出産仔数と体重に有意差は認められなくなった。膣スメア診というストレスに対する反応は対照群よりもPXラットで強いことが示唆された。 2.PX母からの出産仔の中に無尾症などの先天奇形を有する仔が時々見出されること、頻度はPX群(出産仔1263匹中7匹)で対照群(1328匹中0匹)よりも有意に高い(P<0.006)ことを確認した。従って、母親の松果体の存在は胎仔の発達に影響を与え、奇形の発現を抑制する可能性がある。 3.妊娠20日期でPX母の胎仔68匹中に1匹の無尾症奇形胎仔を見出したが、対照群の胎仔89匹中には現在までのところ奇形はない。引き続き心臓および染色標本により骨格系の奇形の有無を検索中。 4.生後発達:脳の乾・湿重量とその体重比は生後7〜14日期でPX群において対照群よりも低値を示す傾向が見られ、腎臓や精巣では変化は見られなかった。従って、母親の松果体の存在は全身の発達における脳の発達の割合を高めている可能性がある。PX群の新生仔の中には眼球の乾燥重量や水分含量が低値を示す個体が存在すること、また、生後14日期には対照群では眼球の水分含量に日内変動が認められるようになるが、PX群ではそのような日内変動は不明瞭であることを明らかにした。 5.性周期:膣スメアは生後60〜90日期ではPX群・対照群共にほぼ全例が4日周期を示した。生後17〜18か月の中年期では、4日周期を示す個体数は対照群では約10%だったのに対し、PX群では半数を占めた。それ以外では不規則から連続的非発情状態を示す個体が大部分で、連続発情状態を示す個体はPX群・対照群共に低頻度であった。4日周期または類似の状態を示す18か月齢ラットにメラトニン入り飲料水を時間制限装置により日内暗期に飲ませると、発情間期が増え4日周期が崩れる例が多かった。この効果は対照群の方がPX群よりも弱かった。一方、生後17〜18か月期で連続非発情状態または連続発情状態にある対照ラットおよびPXラットに同様にメラトニンを飲ませても、一般に連続非発情状態または連続発情状態は各々変化しなかった。また、稀には例外的な変化も見られた。
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