• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

モノクローナル抗体によるPodocyteの化生遺伝子同定と半月体形成機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13877034
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関新潟大学

研究代表者

折笠 道昭  新潟大学, 医学部, 教授 (30185681)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード糸球体腎炎 / モノクローナル抗体 / 半月体 / マクロファージ / 糸球体上皮細胞 / cDNA / メサンギウム
研究概要

本研究の目的はモノクローナル抗体を指標として糸球体腎炎での半月体構成細胞の同定と対応分子の機能を明らかにし、その形成機序を分子レベルで解明するものである。報告者らは、これまでに糸球体上皮細胞(podocyte)が培養条件により化生し、マクロファージ様の形質を獲得することを報告した。また、その細胞を抗原としてモノクローナル抗体の作成を試み、モデル腎炎での半月体構成細胞に強く反応する2種類の抗体(mAbOS-3,mAbOS-6)を得た。
昨年度の研究により、傷害機序の異なる2つの半月体形成性糸球体腎炎のラットモデルでmAbOS-3陽性の糸球体上皮細胞がそれぞれの半月体に証明され、糸球体上皮細胞が半月体形成に重要な役割を果たしていることが示唆された。本年度はさらに抗基底膜抗体による半月体形成性糸球体腎炎ラットモデルでmAbOS-3に加えてmAbOS-6およびモノクローナル抗体ED-1,OX-1,anti-podocalyxin等と半月体構成細胞との反応性を検索し、次の結果が得られた。
1)mAbOS-3陽性ボーマン氏嚢上皮細胞が半月体形成に関与する。
2)半月体に観察されるマクロファージは、ED-1とmAbOS-3あるいはmAbOS-6に対する反応性の相違によりいくつかのサブセットに分けられる。
3)半月体の線維化により、半月体構成細胞のmAbOS-3抗原が減少する。
以上の結果により、半月体は糸球体固有細胞であるボーマン氏嚢上皮細胞および糸球体上皮細胞と外来性マクロファージのいくつかのサブセットから形成されることが強く示唆された。また、mAbOS-3対応抗原の発現が半月体の変化と密接に関連していることも示唆された。
mAbOS-3およびmAbOS-6対応抗原遺伝子のクローニングには至らなかったが、さらに検討を重ねcDNAの同定と対応分子の生理機能を明らかにし、半月体形成の機序解明に向けてさらに研究を推進する予定である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Oyanagi A: "Crescent-forming mechanism in an irreversible Thy-1 model in rats"Nephron. 89. 439-447 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 折笠道昭: "糸球体上皮細胞の表現型変化"医学のあゆみ. 198, no.10. 707 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 清水不二雄: "糸球体濾過障害の構造と機能"腎と透析. 50, no.3. 283-288 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi