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インプリンティング機構を利用した父あるいは母由来のアリル識別法

研究課題

研究課題/領域番号 13877068
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関新潟大学

研究代表者

内藤 笑美子  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80018811)

研究分担者 福田 祐明  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30323968)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードゲノムインプリンティング / H19遺伝子 / VNTR / アリル識別
研究概要

近年、哺乳類では父親と母親から由来する遺伝子のうちどちらかがマークされ(ゲノムインプリンティング)一方だけが発現する遺伝子がいくつか同定されている。そして、この機構にはCpGのシトシンのメチル化が大きく関与していることが判ってきた。本研究では、インプリントを受けているヒトH19遺伝子の5'flanking領域に存在するVNTR座をターゲットとし、インプリント機構を利用して父親由来のアリルのみを検出する方法を検討した。
方法: はじめに、約500ngのゲノムDNAをメチル化感受性酵素Hha Iで消化し、次にHha I siteの外側に設定したプライマーセットでPCR増幅を行った。インプリント(メチル化)を受けている父由来のアリルは、VNTR座を挟んで存在しているHha I siteが切断されずPCR増幅されるが、母由来のアリルはHha I siteが切断されるためPCR増幅されない。次に父由来の増幅産物をテンプレートとしVNTR多型を検出した。
この方法により一個人をタイピングすると父由来の一本のアリルのみが検出された。他10家族からもこのタイピング法により父由来のアリルが検出されたことを確認した。また、父親が子を疑って行われた親子鑑定に応用したところ、親子関係に矛盾はなく、STR分析と一致した結果が得られた。以上より、このゲノムインプリント機構を利用したこのタイピング法は親子鑑定に有用であることが示された。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 内藤笑美子: "インプリンティング領域における繰返し多型の法医学的有用性について"DNA多型. 9. 356-357 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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