研究課題/領域番号 |
13877071
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小池 和彦 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (80240703)
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研究分担者 |
森屋 恭爾 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00272550)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 肝炎 / B型肝炎ウイルス / HBx蛋白 / 機能解析 / CRE-loxP / Cre-loxP |
研究概要 |
HBVキャリアが全て肝癌を発生するわけでは無く、何らかの付加的な因子の解明が必要である。臨床的観点から診ると、HBV感染者における肝発癌スクリーニングの問題点は、C型肝炎の場合と異なり「肝癌発生の高危険群」の設定ができないことである。将来肝癌を発生しやすいウイルスが同定できれば、肝癌を早期に察知して早期に治療することが可能となる。この目的のため、発現スイッチ・オン・システムを用いた機能的解析によって強発癌性B型肝炎ウイルスを同定べく、発現ベクターを構築した。まず患者血清からDNAを抽出し、B型肝炎ウイルス(HBV)X遺伝子を含む遺伝子断片をPCR法で増幅した。次いで、制限酵素DraIとBglIIで、X遺伝子とそのエンハンサー、プロモーターおよびポリAシグナルを切り出した。これをプラスミドに入れ、その後AluIサイトに、ファージ由来のloxP配列2個の間にネオマイシン耐性遺伝子とポリA選択シグナルを挟みこんだ遺伝子断片lneolpを挿入した。 これを完全な癌化細胞ではないRat-1あるいはL細胞に導入し、一連の細胞株を樹立した。一人の患者血清から得られたHBV-DNAクローンについて樹立された、それぞれ複数の細胞株を10%FCSを含むあるいは含まない培地中で培養し、細胞株の増殖速度、ploidy、コロニー形成能を検討した。細胞株毎に増殖能にはバラツキが見られたが、ひとつのHBV-DNAクローンWT-2は他のクローンに比して明らかな増殖亢進を、繰り返しもたらした。本クローンの塩基配列を解析中である。
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