研究課題/領域番号 |
13877089
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 英忠 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20004731)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | うつ状態 / ADL / GDS / Th1 / Th2 / ツベルクリン反応 / インフルエンザワクチン / 感冒 / 液性免疫 / 細胞性免疫 |
研究概要 |
65歳以上の老人の日常生活活動度(ADL)をA(自立)、B(介助)及びC(寝たきり)群に分け、各群でうつ状態を調査した。うつ状態はGDSスケール15満点中5点以上をうつ状態、4点以下をうつ状態なしと判定した。うつ状態の脳神経機能を知るため、脳糖代謝をポジトロンエミッショントモグラフィー(PET)で測定した。ラジオラベルした^<18>F-fluorodeoxyglucose (FDG)を静注し、FDGの脳神経細胞への取り込みをPET測定した。FDGの取り込みの低下はその部位の機能低下を示した。うつ状態の免疫能を知るため、CD4リンパ球数をFACS Calibur flow cytometerで測定し、CD4リンパ球のサブセットであるヘルパーT-1リンパ球(Th-1)で表される細胞性免疫と、ヘルパーT2リンパ球(Th-2)で表される液性免疫を調査した。ツベルクリン反応(ツ反)は細胞性免疫の代表であるためツ反を行う。老人はほとんどが既結核感染者なので、ツ反は陽性と考えられるが、ツ反陰性者は細胞性免疫能低下と判定した。老人に10月インフルエンザワクチン(A/Yamagata/32/89/(H1N1), A/Wuhan/359/95(H3N2)及びB/Mie!1/93の3種類株)を接種し、それぞれの抗体価の上昇を調べるため4ヶ月後に採血する。ADL毎に、また、各ASDL間でうつ状態の有無による抗体価の上昇とインフルエンザ罹患率を調べた。うつ状態患者には心療内科と共同で心理療法、リハビリテーション科と共同で理学療法及び抗うつ剤投与により加療を行い、翌年の10月にインフルエンザワクチンの効果を調べた。PETとTh-1、Th-2検査により加療による神経免疫能の変化を研究した。うつ状態では感冒に罹患し易いため、うつ状態加療後10月から翌年3月までの感冒罹患率が低下するか研究した。
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