研究課題/領域番号 |
13877095
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
佐藤 敬 弘前大学, 医学部, 教授 (20125438)
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研究分担者 |
今泉 忠淳 弘前大学, 医学部, 助手 (90232602)
吉田 秀見 弘前大学, 医学部, 講師 (40201008)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | α-シヌクレイン / シンフィリン / アストログリア / MAP kinase / 血管内皮細胞 / インターロイキン-1 / β-シヌクレイン / 血管平滑筋細胞 / プロテアゾーム / シグナル伝達機構 |
研究概要 |
α-シヌクレインの蓄積を検討するに当って、発現調節と分解の両面から検討を加えてきたが、前年度に報告した通り、インターロイキン1(IL-1)刺激と無血清培養によって発現が亢進することが明らかになったが、これらの刺激によっても封入体の形成は認められなかった。また、発現亢進をもたらす他の要因は現在まで明らかになっていない。また、α-シヌクレイン遺伝子導入は効率が極めて低く、発現増加による同タンパク質蓄積の機構を明確にするに至っていない。また、分解機構の変化による蓄積の可能性についてもいくつかの観点から検討を加えたが、細胞内α-シヌクレインレベルの上昇につながる機構は現在まで明らかでない。 一方、封入体構成タンパク質の一つとしてα-シヌクレインとともに蓄積するシンフィリンとの相互関係に注目して検討を開始し、シンフィリンの発現調節機構についても同時に検討を進めてきた。その結果、アストログリアや血管内皮細胞におけるシンフィリンの発現が細胞老化に伴って低下することが明らかになった。このことは、両タンパク質の量的平衡関係が封入体の形成に関与するという新たな可能性を示唆する結果と考えられ、現在、シンフィリンの発現調節に関与する細胞内機構と、α-シヌクレイン発現との関連についてさまざまな手法を用いて検討を進めている。その一部として、mitogen-activated protein kinase (MAP kinase)の関与が認められ、その制御による両タンパク質の相互関係を次の課題として検討する。
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