研究課題/領域番号 |
13877116
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
荒川 浩一 群馬大学, 医学部, 講師 (50272232)
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研究分担者 |
望月 博之 群馬大学, 医学部, 講師 (50270856)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 胎仔 / 肺線維芽細胞 / 分化 / エオタキシン / プロモーターアッセイ / IL-4 / IFN / 気管支喘息 / 気道リモデリング / サイトカイン |
研究概要 |
気管支喘息において、アレルゲンの曝露や感染により生じるIL-4やIL-6などのサイトカインが気道組織の増殖や分化を引き起こし、それにより気道過敏性が成立する可能性が想定される。本研究の目的は、マウス胎仔未分化気道細胞群の培養系を確立し、外因性のIL-4やIL-6ファミリーサイトカインを添加した時の、培養気道組織に及ぼす影響について検討していくことである。 昨年度、未分化マウス胎仔気道細胞群の培養系を確立することを目標にし、固着培養細胞として、肺線維芽細胞の培養系が確立された。しかしながら、肺胞上皮を含めた気道上皮細胞や気道軟骨などの細胞培養系の確立は、種々の条件で試行したが、現時点では確立されていない。今後も、培養プレートの選択、培養液の変更を加えて種々の培養系の確立を目指して継続していく予定である。 肺線維芽細胞は、サイトカインのソースとして重要と考えられている。Th2サイトカインであるIL-4やIL-13は、気道上皮細胞でのエオタキシン産生を誘導し、炎症性サイトカインであるTNF-αはその産生を増強させる作用を有していると報告されている。一方、Th1サイトカィンであるIFN-γは、その産生を抑制することが報告されている。今回、これら上皮傷害をきたす重要な因子のエオタキシン産生制御機構に関してプロモーター活性化能を指標に、炎症性サイトカインとIFN-γとの関連を検討した。その結果、IL-4、TNF-αは濃度依存的にエオタキシンのプロモーターを活性化し、同時添加で相加効果が認められた。また、エオタキシンプロモーター活性化は、IFN-γの前処理により抑制された。この系は、培養ヒト肺線維芽細胞を用いて行ったが、今後マウスプライマリー細胞系を用いて検討していく。
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