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核酸医薬(NF-κB decoy)を用いた遺伝子放射線治療

研究課題

研究課題/領域番号 13877139
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 英一  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10324774)

研究分担者 森下 竜一  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40291439)
大関 修治  大阪大学, 遺伝情報実験センター, 助手 (80093384)
井上 武宏  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (10159981)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード核酸医薬 / NF-κB / decoy / 放射線 / 遺伝子治療 / HVJ / アポトーシス / 放射線治療 / 癌 / デコイ / NF-kappaB / 転写因子
研究概要

【背景と目的】
転写因子NF-κBは、細胞を生存に導くための中心的な因子であると考えられている。本研究はおとり型核酸医薬(NF-κB decoy)を癌細胞に導入することにより、放射線感受性の増感を図るものである。
【方法ならびに成績】
1)HVJ-Liposome法によるdecoy導入の検討
ヒト舌癌細胞SASにおけるHVJ-liposome法によるdecoyの導入効率を明らかにするため、FITCで蛍光ラベルしたNF-κB decoyを導入した。導入24時間後にNF-κB decoyのSAS細胞核への導入を認めた。
2)NF-κBのDNA結合能の検討
NF-κB decoyによるNF-κBのDNA結合能の抑制を検討するため、Gel shift assayを行った。放射線照射5Gyにて、NF-κBのDNA結合能は増加した。これに対し、NF-κB decoy導入群においては、NF-κBの著明なDNA結合能低下を認めた。
3)アポトーシスへの影響の検討
NF-κB decoyによるアポトーシス細胞の割合の変化を検討するため、ヘキスト染色にて、放射線2.5Gy・5Gy照射後のアポトーシス細胞の割合を定量化した。
NF-κB decoy導入群において、有意なアポトーシス細胞の増加を認めた。
4)細胞増殖への影響の検討
NF-κB decoyによる細胞増殖への影響を検討するため、放射線2.5Gy・5Gy照射から72時間後の細胞数の変化を検討した。NF-κB decoy導入群において、有意な細胞増殖の抑制を認めた。
【総括】
HVJ-liposome法によりNF-κB decoyを効率的に細胞核へ導入し、NF-κBのDNA結合を抑制することを示した。そしてこのDNA結合阻害により、アポトーシス細胞が増加し、放射線感受性の増感が起こることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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