研究課題/領域番号 |
13877158
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
水谷 修紀 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60126175)
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研究分担者 |
森尾 友宏 東京医科歯科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30239628)
野々山 恵章 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (40280961)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ATM / フレームシフト / がん体質 |
研究概要 |
毛細血管拡張性小脳失調症の原因遺伝子ATMの遺伝子異常の多くはストップ変異、あるいはそれを伴うフレームシフト変異である。我々は酵母の栄養要求性を利用した、大規模スクリーニングアッセイ法を開発し、論文を発表した(R.Tsuchida et al. Radiation Res印刷中)。この方法の信頼性を確認する目的で既に変異部位とその内容の明らかにされているAT患者由来細胞で8個の代表的な細胞株を選んで、解析した。その結果、本方法の信頼度が非常に高いことを明らかにした。さらに小児腫瘍性疾患の遺伝的背景要因としてのATM異常の関与を明らかにする目的で小児ホジキン病、乳児白血病患者などの正常体細胞の解析を行い、前者で6/15,後者で2/8の頻度で遺伝子異常が存在することを明らかにした。また、世界で唯一のDNA-PK欠損株として知られるM059JとDNA-PK正常株であるM059KについてATM異常の有無を比較検討した。その結果M059Jにおいて2種類のnonsense associated abnormal splicingの発現を認めた。このような異常なsplicingの原因となるゲノム異常を検索し、イントロン33の中に同定した。かくて今回開発された酵母法は多数の臨床検体の解析に有用であるばかりでなく、発がん体質の発見や癌細胞の特性の解析にも有用であることが明らかになった。
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