研究課題/領域番号 |
13877165
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
清水 不二雄 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40012728)
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研究分担者 |
上野 光博 新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (90260546)
折笠 道昭 新潟大学, 医学部, 教授 (30185681)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 糸球体上皮細胞 / メサンギウム細胞 / 半月体形成性腎炎 / メサンギウム増殖性腎炎 / 細胞障害マーカー |
研究概要 |
前年度のヒト生検材料に関する予備的検索の意味付けを更に深める目的で今年度は再度動物実験モデルにおける、より長期にわたる材料検索を行うと共に、ヒト生検材料の症例数を増やすことを意図した。 抗糸球体基底膜抗体投与WKYラットを半月体形成性腎炎モデルとして用い、また片腎Wistarラットへの単クローン抗Thy-1抗体を投与して不可逆性硬化性腎病変モデルを作製した。蛍光抗体法を中心に上皮細胞障害マーカーとしてのOS-3,メサンギウム細胞障害マーカーとしてppVWF各対応抗原の動態を検索した。糸球体内OS-3陽性細胞は抗基底膜抗体投与2時間後の時点では変化が認められないが3日後にはsegmentalな陽性所見を認めこれは7日後、14日後とその範囲を拡げるが2ヶ月後にはむしろ減弱した。比較的新鮮な病変における、半月体病変予知マーカーであることが再確認された。ヒト生検材料における検索では昨年度に引き続き4例中1例に陽性所見を認めた。但し昨年の1陽性例との間に共通点は見い出せず、他施設での半月体形成性腎炎症例についても検討をして症例数増加の努力を更に続ける必要がある。 なお、ppVWFにおいても7日後から陽性となり、8週後にわたって、糸球体内に陽性細胞が観察された。ヒト生検材料における陽性例は少なくメサンギウム増殖性腎炎における障害マーカーとしての意味付けに関しては再度検討する必要がある。
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