研究課題/領域番号 |
13877182
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
嶌原 康行 京都大学, 医学研究科, 助教授 (30196498)
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研究分担者 |
山岡 義生 京都大学, 医学研究科, 教授 (90089102)
河田 則文 大阪市立大学, 医学部, 助手 (30271191)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 星細胞 / 肝細胞 / 供培養 / 細胞外マトリックス / 増殖因子 / 細胞増殖 / DNA合成 / 細胞間相互作用 |
研究概要 |
【目的・方法】肝細胞の増殖と分化に、非実質細胞の一つである星細胞が重要な役割を果たす可能性が示唆されている。本研究ではラットから分離したそれぞれの細胞を無血清下で混合培養し、星細胞に依存した肝細胞の増殖とその分子メカニズムについて検討した。(1)肝細胞単独培養群、(2)星細胞+肝細胞群、(3)星細胞単独培養群を作製した。(2)に関しては、細胞接触を伴う共培養群CO-mix.)とカルチャーインサートを用いた細胞接触を伴わない共培養群(Co-sep.)をそれぞれ作製した。 各群の肝細胞増殖動態を単位面積あたりの肝細胞数の変動及び肝細胞のDNA合成能(BrdU Labeling Index : BrdU L.I.)にて検討した。 【結果】肝細胞単独培養群では、接着細胞数が経時的に減少するのに対して(2日目で76%)、Co-mix.と群では維持され(2日目で106%)、Co-sep.群では有意な増加を認めた(2日目で135%)。共培養2日後の肝細胞DNA合成能(BrdU L.I.)も単独培養群(2.4%)に比べCo-mix.群で有意に上昇し(25%)、Co-sep.群ではさらに著明に亢進することが判明した(47%)。Co-sep.群における肝細胞密度をCo-mix.群の総細胞密度に調整してもDNA合成能に有意な変化は無かった。星細胞由来肝細胞増殖活性はHGFに由来すると考えたが、HGFのみではCo-sep.での高い増殖活性は説明できず、星細胞が産生・分泌するこれらの細胞外マトリックス成分がHGFの増殖効果を高めることが考えられた。肝細胞-星細胞間の接触により肝細胞の増殖抑制が行われている可能性が考えられたが、ギャップ結合が関与していることが判明した。
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