研究課題/領域番号 |
13877186
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
片岡 健 広島大学, 医学部附属病院, 講師 (50263702)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Axam / Axin gene / Wnt signal pathway / Breast cancer / Carcinogenesis / Tumor growth / Immunohistochemistry |
研究概要 |
【目的】Axin遺伝子はWntシグナル伝達経路の制御因子の一つで、これまで大腸癌や肝癌における癌抑制遺伝子として働いている可能性が示唆されている。またAxamはこのAxinの作用を増強する遺伝子として教室の角舎らが同定した。今回、乳癌においてもAxamが関与する可能性が高いと考え、β-cateninと併せて本研究を行った。現在までに私共の教室で治療した乳癌患者より得られた腫瘍組織検体を用い、抗Axam抗体を用いた免疫組織(細胞)化学的染色を行い、Axamの腫瘍内発現の有無を検討した。(第61回日本癌学会総会:2002.10.1.東京)【対象と方法】当科で加療した乳癌患者36症例の腫瘍部パラフィン封入切片を用いて、抗Axam抗体および抗β-catenin抗体による免疫組織化学染色を行い、Axamおよびβ-cateninの腫瘍内発現の有無を検討した。対象36症例の内訳は手術時年齢平均54.6歳、臨床病期はTis3例、I8例、IIA+B 10例、IIIA+B 11例、IV 4例で、組織型は非浸潤癌3例、浸潤性乳管癌26例、浸潤性小葉癌7例である。およびβ-cateninの染色率は、Axam染色陽性率61.1%(22/36)、β-catenin陽性率69.4%(25/36)、両者の一致率58.3%(21/36)(NS)であった。【結果】(1)抗Axam抗体染色は約60%の癌細胞において陽性所見を示し、腫瘍細胞の細胞質または核が顆粒状から彌慢性に染色され、逆に正常組織では細胞膜に淡く染色された。即ちAxamが正常組織と比較して、乳癌腫瘍細胞内に強く発現している事が確認された。(2)Axamとβ-catenin染色性には相関が見られなかった。(3)Axam染色は進行例、特に腫瘍が大きくなるほど良く染色され、また間質浸潤部ほど強く染色されたが、リンパ節転移度や予後との相関は見られなかった。 【結語】Axamまたはβ-cateninは、乳癌腫瘍細胞の増殖能に、何らかの関与している可能性が示唆された。 今後更に2003年6月、第103回日本外科学会総会(札幌)においてAxin染色についても追加報告する予定で準備している。
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