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骨髄幹細胞から分化・誘導される膵内分泌細胞の同定

研究課題

研究課題/領域番号 13877189
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

後藤 満一  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50162160)

研究分担者 斎藤 拓朗  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20305361)
阿部 幹  福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (90212547)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードislet / regeneration / green mouse / bone marrow transplantation / chimerism / PCNA / streptozotocin
研究概要

今回、膵における骨髄由来細胞の分布と再生膵島への関与を経時的に検討した。骨髄由来細胞の動態を可視化し追跡するためにgreen fluorescent protein(以下,GFP)を遺伝子導入し全身臓器に発現させたグリーンマウスの骨髄細胞をドナーとして用いた。C57BL/6系マウスに12Gy致死放射後、1x10^6個の骨髄細胞を移植し、骨髄キメラ率とともに組織でのGFP陽性細胞を検討した。骨髄キメラ率は移植後1週、4週、12週にそれぞれ40±18.5%、82.6±23.4%、72±18%となり、GFP陽性細胞は肺、肝、小腸、腎、膵の網内系や間質に認められた。次に膵島再生モデルをもちいて検討した。上記キメラマウスに膵島の破壊、再生が誘導される200mg/kgのstreptozotocin (STZ)を投与し、その後1日目、3日目、7日目に膵臓を摘出し、凍結切片、蛍光顕微鏡下に検討した。投与後1日目の組織ではβ細胞は著しく障害され、膵島内に内分泌顆粒(インスリン)の放出像がみられたが、3日目には修復や再生像がみられ、一部の膵島では正常に近い形態を示した。しかし、膵島数は高血糖の影響か、著しく減少した。PCNA陽性細胞は1日目の膵島内および膵管上皮に多く認め、その後の3日目、7日目も陽性細胞を認めた。1日目には膵島内に多数のGFP陽性細胞を認めたが、形態的には浸潤した炎症細胞と思われた。3日目ではその数は減少した。しかし、インスリンの染色性を持つ細胞は同定できなかった。この再生誘導条件では充分な膵島の再生が誘導できないので、今後、高血糖の持続によるβ細胞の障害を除き膵島再生をさらに長期に継続できるモデルでの実験、すなわちSTZ投与後に血糖を正常化させる同系膵島移植モデルでの検討を計画している。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kimura F, Gotoh M, Tanaka T, Luo Z, Miyazaki J, Monden M, Uede T, Miyasaka M: "Effects of locally expressed CTLA4-Ig in a pancreatic beta cell line on theaccelerated graft rejection response induced by DST"Transplant Proc. 33(1-2). 552 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Kimura F, Gotoh M, Tanaka T, Luo Z, Miyazaki J, Uede T, Monden M, Miyasaka M: "Locally expressed CTLA4-Ig in a pancreatic beta cell line suppresses accelerated graft rejection response induced by donor-specific transfusion"Diabetologia. (in press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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