• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

肝再生における細胞外マトリックスとインテグリンを介する細胞増殖制御機構の役割

研究課題

研究課題/領域番号 13877204
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

飯室 勇二  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (30252018)

研究分担者 藤元 治朗  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード肝再生 / 細胞外マトリックス / マトリックスメタロプロテアーゼ / インテグリン / 70%肝切除 / 組換えアデノウイルス
研究概要

これまで培養細胞系において、細胞外マトリックス(ECM)およびそのレセプターであるインテグリンを介した直接的な細胞増殖制御機構の存在が示唆されてきたが、生体肝臓内において、この制御機構の存在は明らかになっていない。そこで、本研究では部分肝切除後肝再生モデルにおいて、肝ECMとその肝細胞表面レセプターであるインテグリンを介する細胞増殖シグナル伝達について検討することを目的とした。まずラット70%肝切除モデルにおいて、経時的にマトリックス分解酵素の発現を観察したところ、これまでのMichalopoulosらの報告と同様に、肝切除後約30分でMMP-2およびMMP-9の活性化が認められ、約12時間後まで活性亢進は持続した。BrdUの取り込み率は24時間でピークに達しその後減少した。インテグリンの細胞内ドメインに結合している、integrin-linked kinase(ILK)およびfocal adhesion kinase(FAK)などのキナーゼ活性を有する細胞増殖制御分子の発現を検討すると、肝細胞増殖期にほぼ一致してそれぞれの発現が減少していた。そこでILKおよびFAKについてそれぞれのキナーゼ活性が一過性に亢進していることを想定しキナーゼアッセイを試みたが、未だ安定した結果が得られていない。一方、肝再生機構においてこれらの分子(ILK, FAK)の関与が不可欠であるかを、それぞれのキナーゼ活性欠損型変異遺伝子(ドミナントネガティブ)を遺伝子導入することにより検討することとし、組換えアデノウイルスの作成に取り組んだ。現在ILKについて、アデノウイルスの作成が進行中であるが完成しておらず、生体内での抑制実験に使用できる段階に至っていない。今後、ILKおよびFAKのキナーゼアッセイ、組換えアデノウイルスを利用した成体内におけるこれらの分子の活性抑制実験を検討していきたい。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Uyama N, Shimahara Y, Iimuro Y, et al.: "Regulation of Cultured Rat Hepatocyte Proliferation by Stellate Cells"Journal of Hepatology. (in press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 飯室勇二 他: "再生医療時代の幕開けを知る 肝再生-現状と展望"外科治療. 86・1. 9-14 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi